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2014.8.24

偉大な人々の無名時代


A・マクギニス氏の心に響く言葉より…

トーマス・エジソンは七歳にして、学校の教師に教育の見込みがないとして見限られた。

その教師はエジソンがいる前で教育委員にこう言ったのだ。

「この少年は頭が混乱しているので、これ以上学校へ来ても無駄です」

偉大な人々が無名時代に、これと似たような形で誤った烙印を押されたケースがいかに多いか…

■アブラハム・リンカーン

四ヵ月しか学校へ行っていないことを思えば学業成績は大変優秀。

しかし空想家でよくバカげた質問をする。

■アメリア・イヤハート(女性パイロットの先駆者)

私はアメリアのことを大変心配している。

この少女は利発で好奇心に満ちているが、考えることは無謀で、関心はもっぱら昆虫や床を這いまわっている虫に向けられている。

何とかすればこの少女の好奇心の対象を女の子らしいものへ向けることができると思うのだが…。

名テノール歌手のカルーゾーは教師から悪声だと言われた。

探検家として有名な海軍少将のバードは「軍務に不適切」とされ海軍を退役している。

また、『若草物語』の作者ルイザ・メイ・オールコットは編集者に「大衆にうけるベストセラーは決して書けないだろう」と言われたことがある。

こうした話のおもしろさは次の点にある。

教師や上司といった権威ある人間が自分の運命の決定者ではないことを、偉大な人々は人生の初期で早くも理解したことがはっきりとわかるのだ。

彼らは自らの運命の決定権を自分自身に与えたのである。

努力をすれば逆境に打ち勝てることに気づき、上からの否定的な予想が間違いであることをはっきり証明してみせたのだ。

この強靭な精神力こそが、彼らのその後の人生の数々の挑戦において強力な武器となっているのである。

『今できることから始めよ!』(稲盛和夫監訳)三笠書房


教師や上司、あるいは両親など影響力のある人に、子供のころ「絶対に無理」と言われて夢をあきらめた人は多い。

北海道の赤平で宇宙ロケットを開発している植松努さんはこう語る。

『「どうせ無理だ」で努力を放棄した人間たちが、他の人たちの自信を奪い、努力を否定し、闇に突き落としています。

だからこそ、「どうせ無理」という言葉は、この世からなくさなければいけないのです』

他人の喜びや幸せを我がことのように喜べる人がいるかわりに、他人の喜びや幸せを一緒に喜べない人もいる。

嫉妬したり、苦々しく思ってしまうような人だ。

そしてそれは、「無理だ」と言って子供の夢をつぶしてしまう人も同じ。

子どもや他人の夢を応援する人でありたい。


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