2014.7.28 |
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失敗はすべて灰になったよ |
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A・マグギニス氏の心に響く言葉より…
トーマス・エジソンも決して不幸に屈服せず、逆境を有利な状況へ転化する術を心得ていた人物だ。
1914年12月、ニュージャージー州ウエストオレンジにあるエジソン研究所は火事によってほぼ全壊した。
エジソンは一夜にして、再び手に入れるのは絶望的と思われるほどの設備とライフワークである研究記録のほとんどを失った。
エジソンの息子チャールズは父親を見つけようと狂ったように周囲を走り回った。
ついに彼は火のそばに立ちつくしている父親を見つけた。
その顔は炎を受けて赤々と輝き、白い髪が冬の風になびいていた。
「私の胸は強く痛んだ」チャールズ・エジソンは語っている。
父はもう若くはないのに、すべてを失ってしまったのだから。
だけど、驚いたことに父は私を見つけると大声で叫んだ。
「母さんはどこだい?
すぐに見つけてここに連れてきなさい。
こんな光景は生きている間に二度と見られるものじゃないからね」
次の朝、希望や夢が黒焦げになったたくさんの燃えさしの間を歩きまわりながら、67歳のエジソンは言った。
「災害には大変なありがたみがあるね。
われわれの失敗はすべて灰になったよ。
これから真っさらでスタートできることを神に感謝しなければ」
行く手をはばむ大きな岩をも敷石に変えてしまうこの天賦の才は、どんなタイプの困難にもどんな人々の間にあっても大きな力を発揮することだろう。
『今できる事から始めよ!』三笠書房
カーネルサンダースがケンタッキー・フライド・チキンを創業したのは、65歳の時だった。
田中久重が現在の東芝の前身「田中製作所」を銀座につくったのは、75歳の時。
東芝元社長、岩田弌夫氏の名言がある。
『平凡の凡を重ねよ、いつかは非凡になる』
遅咲きの成功者の共通点は、一つの分野を何歳になってもあきらめずにコツコツと探求したことだ。
平凡なこともそれを突き詰めると、いつか非凡に至る。
いくつになってもあきらめずに、前に前に進む人でありたい。 |
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