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2014.7.20

人の顔つきも習慣である


聖路加国際メディカルセンター理事長、日野原重明氏の心に響く言葉より…

『人の顔つきも習慣である』

「なぜあの人は、歳をとってもあんなに楽しげで、豊かな表情でいられるんだろう」

周囲の人々にこのような印象を与え、その人たちまで楽しい気分にさせてしまう。

そんな人を見かけるたびに、私は、「きっとこの人は良い習慣に基づいた生活を送っているに違いない」と、感心してしまいます。

98歳で亡くなった宇野千代さんも、そんなすてきな女性でした。

そして、あるとき、彼女の書物のなかに次のような内容の言葉を見つけて、私の予測がまちがっていなかったことを実感したのです。

「人の顔つきも習慣である。

顔つきが習慣になれば、それはしめたものである。

家の外は空気がきれいである。

家の中は、誰の顔つきも笑顔である。

何だ、これは習慣なのだから、と思えば、何事も可厭(いや)なことは起こらないのである。

習慣、習慣と思って、私はあはははははと大きな声をして笑ったものである」(『生きる幸福、老いる幸福』海竜社)

笑顔が習慣化した温かい家庭の様子が伝わってきて、なんだか読んでいる私まで大声で笑いたくなるような、それは愉快な文章でした。

家庭で育む習慣が、子供の教育にとってもいかに重要かということは折に触れて感じることです。

子どもの場合、習慣は顔つきよりもまず、行動に出ます。

『生きるのが楽しくなる 15の習慣』講談社+α文庫


マザーテレサの有名な言葉がある。

「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」

前向きなのか、後ろ向きなのかという考え方は、言葉になって現れる。

日ごろ、「ツイてる」、「楽しい」、「ありがとう」、「感謝」、「幸せ」というポジティブな言葉を使うか、「ツイてない」、「不平不満」、「グチ、泣き言」、「文句」というネガティブな言葉を使うかで、行動は変わってくる。

行動が変われば、習慣が変わる。

そして、習慣はいつしかその人の性格となる。

いつも、しかめっ面をして暗く生きるのか、笑顔で明るく生きるのか。

人の顔つきも習慣で変わる。


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