2014.7.16 |
|
運のいい人の法則 |
|
|
リチャード・ワイズマン博士の心に響く言葉より…
心理学者によると、他人を引き寄せる力を持っている人は、たしかにいるという。
この「対人関係の磁石」を持っている人がパーティや会合に出席すると、決まって知らない人から話しかけられる。
町を歩いていれば、しょっちゅう道や時間を尋ねられる。
どういうわけか、まわりの人が吸い寄せられるように見えるのだ。
驚くまでもないが、この磁石を持っている人は、内向的な人より外交的な人のほうが圧倒的に多い。
彼らが他人を引き寄せるのは、本人は気がついていなくても、しぐさや表情が「対人関係の磁石」になっているからで、まわりはそこに魅力を感じる。
興味深いことに、運のいい人ほど、この磁石にあてはまる振る舞いをしている。
私は、運のいい人と悪い人にインタビューしたときに撮影したビデオを数人の心理学者に見せた。
音声は消したので、運のいい人か悪い人なのかは、ビデオを見ただけではわからない。
そのうえで、表情や振る舞いを評価してもらった。
笑った回数や、話している相手と目を合わせるアイコンタクトの回数、しぐさなど、「対人関係の磁石」に当てはまる振る舞いに注目したのだ。
運のいい人と悪い人の違いは一目瞭然だった。
笑った回数は運のいい人のほうが二倍多く、アイコンタクトの回数もはるかに多かった。
しかし、おそらく最大の違いは、身ぶりがどのくらい「開いている」か「閉じている」かという点だった。
「閉じている」身ぶりとは、たとえば腕や足を組むことで、相手から距離を置こうとする。
反対に「開いている」身ぶりは、相手のほうに自分の体を向けて、腕や足を組んだりせず、てのひらを広げて相手に見せることも多い。
運のいい人が「開いている」身ぶりをする回数は、運の悪い人より三倍も多かった。
『運のいい人の法則』角川文庫
「人を引き寄せる」ということで思い出すのが「人たらしの天才」と呼ばれた豊臣秀吉だ。
人たらしとは、人の心をつかんで自分の味方に引き寄せてしまうことを言うが、愛敬のある憎めない性格を持っている。
愛敬のある人は、顔つきや、性格や、振る舞い、などがにこやかで、可愛げがある。
秀吉に見るまでもなく、人を引き寄せることが上手な人は、運がいい。
反対に、人を遠ざけるような、暗い表情や、しかつめらしい顔つき、あるいは腕や足を組んだりするような相手を拒絶するようなしぐさの人からは、人が離れていき、当然ながら運も悪い。
運がよくなる振る舞いを身につけたい。 |
|