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2014.7.10

頼り過ぎる現代人


太田典生氏の心に響く言葉より…

江戸中期の医者・中神琴渓(なかがみきんけい)の話を集めた『生生堂雑記』に、こんな話が載っている。

昔、洛陽に一人の病人がいた。

長いこと、いろいろな医者に治療を受けたのに、少しも良くならない。

それどころか、医者を変えるたびに、ますます身体の具合がおかしくなっていった。

そんなにして十三年も経つうちに、病人は薬を飲むのがつくづく嫌になり、あるとき勝手に薬をやめてしまった。

すると、かえって身体の具合が良くなり、長年の病気が二ヶ月ばかりですっかり良くなった。

その病人が言いうには、「班固(はんこ)という人が、『病気になっても薬を飲まなければ、まともな医者にかかったのと同じことだ』と言っているが、全く本当だね」

そもそも、病気というものは、百人のうち八、九十人は自然と治るものだ。

だからこそ、医者はもっともらしい顔をして商売ができるのだ。

軽い病気を重くしてしまう医者がいなくなれば、天下の病人の八割は減るだろうと、すでに江戸時代、中神は医原病を見抜いていた。

最近は、一緒に食事をすると何種類もの薬を飲む人が多くて驚かされるが、あまりにも薬に頼り過ぎる現代人にとって、この話は一つのアンチテーゼではなかろうか。

『毎朝「一話」出勤前に読む本』三笠書房


医原病と同じような言葉に、母原病がある。

母原病とは、一般的には母親の甘やかし過ぎや、愛情不足による子供の病気を指す。

自己免疫力の低下した子供だ。

その多くは、子供の自立を妨げる過保護によるもの。

人間の身体も、あまりに大事にし過ぎて、過保護になったとき、自己免疫力が落ちてしまい、ひ弱な体質になってしまう。

そして、薬や医者に頼り過ぎり、自らの自己治癒力を信じない。

薬は別の面から見れば毒だ。

短期には有効であっても、同じ薬を飲み続ければ、確実に体には害をなす。

歴史上も現代も、混沌の時代を生きのびることができるのは、野生の力を持ったたくましい人間だ。

過保護は、頼り過ぎる現代人を生む。

自己免疫力を上げる生活をめざしたい。


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