2014.7.6 |
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ミラートレーニング |
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濱栄一氏の心に響く言葉より…
『鏡に映る自分を見つめながら目標を想い描く』(ウォーレン・バフェット)
ウォーレン・バフェットは、「人は習慣で行動するので、正しい思考と振る舞いを早いうちに習慣化させるべき」と語るように、圧倒的なビジネス実績だけでなく、人の興味をそそる様々な習慣、深い人生哲学など、生き方すべてに世界から圧倒的な注目を集める「オマハの賢人」です。
そんなバフェットには、毎朝鏡を使って行う、ある意外な習慣があります。
「私は毎日ややこしい手順を踏む。鏡を見て、今日は何をするのかを決める。その一瞬は、誰にでも決定権があるのではないか」
そう、バフェットは毎朝鏡の前に立ち、そこに映る自分自身を見つめながら、今日一日の目標、すべきことに意識を向ける習慣があるのです。
バフェットは、自分の頭で考えて行動するという「あたりまえのこと」を、なによりも大切に考えています。
だからこそ、鏡を見ることで、自分の頭で考え自分の責任で行動するということを、この行動によって日々再認識しているのです。
現代を代表するカリスマ映画監督、スティーブン・スピルバーグも同様です。
スピルバーグは少年時代、鏡を5分間凝視し、将来なりたい自分の姿を想像しながら、目の前の自分自身に釘付けになるという習慣がありました。
のちにスピルバーグは、この習慣により潜在能力が引き出されたと語っています。
さらに、日本を代表する芸術家、岡本太郎には、毎朝、鏡に映る自分に、他人に会うように語りかける習慣がありました。
あるときは「おや?いい顔してるじゃないかい」と励まし、あるときには「お前には負けない」と強い口調で語りかけます。
鏡に映る自分と会話をし、鏡に映る自分に向かって目標を語りかけるのです。
そうやって自分自身と向き合うことで、芸術性や人間性が向上すると考えていたからです。
ちなにみ、日本の天皇家でも、密かに同様の儀式が行われていました。
天皇家には、代々受け継がれてきた、鏡を使って行う『開運の奥義(おうぎ)』が存在します。
出雲地方で古くからひっそりと伝えられていた技法であり、神道において「もっとも開運の効果が高い」とされている『自霊拝(じれいはい)』というものです。
その方法は、「鏡に映る自分を見つめ、自分に内在する神の霊を自分で拝む」というもの。
理学博士の佐藤定吉氏が明らかにしたところによれば、天皇家では、神武天皇以来、代々実践され続け、特に昭和天皇は日本人でいちばん厳しく修行され、その奥義を究めていたと言われています。
この事実はこれまで公にはされていませんでしたが、敗戦を機に書類等が出回り明らかとなりました。
『なぜ、成功者たちは「フシギな習慣」を持っているのか?』宝島社
哲人中村天風師は毎晩の寝がけに、「今日1日、本当にありがとうございました。本当にうれしく、ありがたく、これから休ませていただきます」と言い、その後、鏡を前において、顔を写して、じいっと顔を見て、「お前は信念が強くなる!」と一言いって、床の中に入ったそうだ。
鏡の自分に向かって言い聞かせる訓練は多くある。
たとえば、鏡に向かって笑顔を作る「笑顔のミラートレーニング」や、あたかも大勢の観客の前で話しているシーンをイメージしてあがり症などを克服する「スピーチのミラートレーニング」などだ。
鏡は自分を客観的に見ることができる。
言葉による自己暗示はとても有効だが、鏡の中の自分を見ながらそれを言うと、視覚的なイメージも加わり、それはさらに強固なものとなる。
自分の口で言って、自分の耳を使い、さらに目も使うという五感をフルに使うということだ。
ミラートレーニングはとても大事。 |
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