2014.7.1 |
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モーションはエモーションを生む |
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桑名一央氏の心に響く言葉より…
つぎにあげるのは何度もくりかえして読む価値のある心理学上の原則である。
それがあなたに完全にしみこんでしまうまで、それを読むことだ。
その言葉とはこれである。
『自信のある考えをもつためには、自信のある行動をせよ』
偉大な心理学者ジョージ・W・クレーン博士は、『応用心理学』という有名な本のなかでこういっている。
「動作は感情に先立つ事実であるということをよくおぼえておいていただきたい。
あなたは、感情を直接コントロールできないが、なんらかの動作をすることによってコントロールできるのである。
…毎日正しい動作を行えば、あなたはやがてそれに対応する感情を感じはじめるはずだ」
心理学者はわれわれに、肉体的行動を変えることによってわれわれの感情を変えることができると告げているのである。
たとえば、自分でほほえんでみれば、心にもほほえみを感ずる。
背すじをまっすぐに伸ばしてしゃんとしていれば、自分がより毅然と感ずる。
消極的な例をあげれば、しかめっ面をしていれば、心もなんとなくおもしろくなくなってくるのである。
昔から「モーション(行動)はエモーション(感情)を生む」といわれていたとおりなのだ。
有名な心理学者ウィリアム・ジェームズも、このことをこう説明している。
「行動と感情とは相伴うものである。
あなたは自分が欲するように行動することができるが、同時に、そうすることによって、自分がそれを欲するように感じるようにもなるのである。
この原理にしたがって、もしあなたが上機嫌でいたいと思うのだったら、うれしそうに座り、うれしそうに周囲を見回し、もう自分は上機嫌になっているかのように話したり行動したりすることである」
そうしていれば、やがてあなたの気分も上機嫌になってくるのである。
『やると思えば必ずできる!』三笠書房
「勇気は機関車、自信は客車。勇気は自信に先行する」、という田中真澄氏の言葉があるが、これを、行動と感情という言葉に置きかえると次のようになる。
『行動は機関車、感情は客車。行動は感情に先行する』
『楽しいから笑うのではない。 笑うから楽しいのだ』(ウィリアム・ジェームズ)
という言葉の通り、最初は無理にでも笑っていると、なぜかやがて本当に楽しくなってくる。
まさに行動は機関車のように、感情を引っ張ってくれる。
それらしく振舞えば、その通りに感情も考え方もついていく。
機嫌よさそうに振舞えば、やがて気分も上機嫌になる。
まさに、「モーション(行動)はエモーション(感情)を生む」、だ。
行動は感情に先行する。 |
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