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2014.6.18

タフな人


斎藤一人さんの心に響く言葉より…

男はね、働かないとダメなんだよ。

あのね、男って、はるか原始時代から狩りに行くんだよ。

いま「狩り」というのは、働きに行くこと。

サラリーマンになって働きに行ったりして、糧を得に行くじゃん。

職場は変えてもいいの。

そうするとね、「仕事変わりました」っていうのは、狩りをする場所を、向こうからこっちに変えましたっていうだけなんだよね。

だから、変えてもいいの、ぜんぜん。

問題は、「狩りに行かない」っていうこと。

狩りに行かないのはダメなんだよ。

よく「一人さんは、嫌なことはしなくていいって言ってますよね」って言うけど、仕事だけはしなきゃダメなんだよ。

仕事だけはね。

嫌なことだったら、楽しくなるように、工夫しな。

サラリーマンを選ぶと、ウサギをつかまえに来たのに、前からトラが出ることもある。

オレたち商人もね、思わぬ不況とか、いろんなことがあるんだよ。

だから狩りに行ったのに、逃げて帰ってくることもあるよ。

だけど、それでびっくりして、狩りに行かなくなっちゃダメだよ。

話がちょっと横道にそれるんだけど、肉食わなきゃダメだよ。

なんでかっていうと、自殺する人って、肉食わない人が多いの。

そういう人ってダイエットをしてる人が多いの。

そのときに、野菜ばっかり食うんだよ。

うつの人も、野菜ばっかり食うんだよ。

菜食主義の人は、「日本人が肉食いだしたのは最近だ、明治になってからだ、その前はずっと米食ってたんだ、穀菜食だった」って言うんだよ。

それはわかったよ。

でも、その前は何だったの?

その前の何万年は、人は肉を食べていたんです。

マンモスやなんかを追っかけて、マンモス食ってたんだよ。

こんなこと言うとおかしいけれど、人類の長い歴史からみて、お米食べだしたのって、最近ですよ。

肉が足りないとどうなるか知ってるかい?

草食動物は臆病なんだよ。

びくびくびくびくしてるんだよ。

草食動物って、うっかり人間がつかまえると、ショック死しちゃうんですよ。

いまみたいにストレスの多い社会で、野菜ばっかり食ってると、びくびくびくびくしちゃうんだよ。

だからおかしくなって表にも出れなくなっちゃう。

わかるかい?

食べてるもので、違うんだよ。

だけど肉ばっかり食べててもダメなんだよ。

肉も野菜も食べるの。

バランスっていうのがあるからね。

それでさ、「狩りに行こうよ」って話だよね。

生きていると、やりたくないこと、いっぱいあるよ。

嫌なこともいっぱいある。

でも仕事だけはしなくちゃ生きられないんだよ。

だから仕事だけはしようね。

楽しくしようね。

大の男が、奥さんだけ働かして、自分は働かないって、ダメだよって。

『成功脳』KKロングセラーズ


レイモンド・チャンドラーの最後の作品『プレイバック』の中で、主人公の私立探偵、フィリップ・マーロウはこう言った。

「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」

ストレスの多い現代も同様に、タフでなければ生きていけない。

それは、原始の時代の、「狩りをする能力」と言ってもいい。

長い人生では、時にだまされたり、いわれなき非難やはずかしめを受けることもある。

タフでなければつぶされてしまう。

タフな人は太古の狩りをする人と同じように、危険を察知したり、自分の食い扶持(ぶち)を稼ぐという、野生のサバイバル能力を持っている。

現代文明が進めば進むほど、タフさは必要だ。


仕事から逃げている人は、タフな人にはなれない。

トラブルや、困難に立ち向かわず、嫌なことを避けているからだ。


どんな仕事も、それを自分の工夫で楽しくできる人…

そして、同時に優しい人。

タフで優しい人でありたい。


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