2014.5.30 |
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横綱の挫折 |
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植西聡氏の心に響く言葉より…
私たちは、その道の第一線で活躍している成功者をみるとき、華やかな一面だけに目を奪われがちです。
しかし、そんな人たちにも一つの大きな共通点があります。
それは挫折を体験しているということです。
横綱と呼ばれる力士の最高位にいる人がまさにそうです。
以前、NHKのアナウンサーが10人の横綱経験者(親方)にそのことを確認したことがありました。
すると、こんな返答が返ってきたというのです。
「いくら稽古しても、強くなれず、やめることを考えた」
「ケガの連続で嫌気がさして、相撲の世界から足を洗おうとした」
なかには「何度も部屋から脱走を試みた」と言う人までいたといいます。
結論的にいえば、人生に挫折はつきものなのです。
どんなに偉い人であっても、すぐれた業績を残した人であっても、挫折を味わっていない人は、この世の中にはほとんど存在しないのです。
大切なのは挫折に打ち勝ち、それを突破口に、先の人生を切り開いていこうとする勇気をもつことなのです。
そうすれば、いつか必ず、人生に光が射すときがやってくるでしょう。
『ヘコんだ気持ちが治る言葉』宝島社
「生きているだけでありがたい」と、もし思うことができるなら、最悪のことでさえ、「この程度でよかった」と最後には感謝もできる。
壮絶な挫折を乗り越えてきた人にはある種の明るさがある。
明るさには、「軽さ」と「笑い」がある。
「どん底」に落ちれば、底に落ちて着く。
それが、落ち着くということ。
挫折も同じで、ダメになったときにジタバタせずにじっとして動かず、そこで力を蓄えていれば、浮上するチャンスがいつか必ずやってくる。
お釈迦様は、人間であればだれもが免れないものが4つある、とおっしゃった。
それが、「生・老・病・死」
人は生まれたら必ず死ぬ。
そして、誰もが、必ず老いて、病気もする。
同様に、挫折を一生のうちに経験しない人もいない。
どんなときも、明るさを失わず人生を全(まっと)うしたい。 |
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