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2014.5.25

面倒くさいという言葉


喜多川泰氏の心に響く言葉より…

一つの世界の終わりは、新しい世界の始まりでしかありません。

それにもかかわらず、多くの大人は一つの時代が終わるのを極端に怖がります。

その、先が見えないという不安は、いつしか現状がなくなることに対する恐れとなります。

子供は「わからない」「難しい」という言葉をよく使います。

今の世の中、「分からない」「難しい」と言えば、誰もが丁寧に教えてくれます。

便利な言葉です。

しかし、教える側が与えすぎると、子供は自分で考える能力をなくします。

そのうち子供たちは、本当は違う言葉で表現すべきときにも「分からない」という言葉を使うようになります。

本来ならば「面倒くさい」と言うべきときに「分からない」を使うようになっているのです。

他にも、「やる気がしなかった」の代わりに「分からない」。

「途中であきらめました」の代わりに、「分かりませんでした」を使うのです。

そういった言動の習慣が身についたまま、大人になります。

すると、不況で世の中が変わりそうだ、自分の勤めている会社がなくなりそうだ、となったときに、「新しい社会、職場、仕事、生活に慣れるのが面倒くさい」「挑戦するのが怖い」という言葉の代わりに「どうなるか分からない」と言ってしまうのです。

世の中が変わりそうなときほど、自分の感情をしっかり見つめ直す必要があります。

変わるのが面倒なだけで、新しい時代の到来を恐れて動けなくなるなんてもったいないことです。

慣れ親しんだ習慣を捨てて、新しい習慣を身につける覚悟がある人にとっては、ひとつの時代の終焉は恐れることではなく、むしろたくさんのチャンスにあふれた、歓迎すべきことなのですから。

『プロは逆境でこそ笑う』総合法令出版


「面倒くさい」という言葉の先にあることは、「挑戦しない」ということ。

「面倒くさい」と言った途端、すべての思考は停止する。

自分の頭で考えようとしなくなった人は、まわりの人やマスコミなどの論調に流されるだけだ。

「あの人が言ったから」「みんながそう言っている」「テレビやマスコミで言っていた」、と。

リスクをとって新しいことに挑戦する人は、自分でとことん考える。

そして、それがたとえ失敗に終わったとしても、その考えるという習慣や実践力だけは必ず身につく。

面倒を恐れずに、何度失敗しても新たなことに挑戦する人でありたい。


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