2014.5.7 |
|
「投げかけ」とは |
|
|
小林正観さんの心に響く言葉より…
それまで一度も会ったことのない人からこんな質問を受けることがありました。
「毎日が楽しくありません。死んでしまいたいのですが、自殺してもかまわないでしょうか」
初めて会った方なので、その人がどういう人生を歩んできたのか、私はまったく知りません。
その人の精神に関して私がとやかく述べる立場にはありませんし、そんな資格もありません。
そいういう質問をされたときの私の答えは必ず同じものでした。
「生死に関して私がとやかく述べる立場ではありませんが、一つだけ質問があります。あなたは今まで『投げかけ』をしてきましたか」
その問いに返ってくる答えは、必ず決まっていました。
「『投げかけ』って何ですか」
周りの人に喜ばれるように自分が生きてきたならば、同じように周りの人が自分を喜ばせてくれるような状況でその人は生きているはずなのです。
しかし「投げかけ」をしてこないから何も楽しいことが起きず、楽しい状況ではなくて生きているわけです。
「死んじゃいたい」というのは、「楽しいことが何もない」ということを言っているのです。
人間は「喜ばれるとうれしい」という本能を神様からいただきました。
喜ばれるように生きれば生きるほど、自分の中に喜びが湧いてきます。
喜ばれたその瞬間に自分の喜びが得られるのですから、十分に対価をいただいているわけですが、その喜ばれるという状況を投げかけた結果として、さらにその数年後、自分も喜ばれる状況に囲まれることになります。
つまりダブルで喜びがいただけるのです。
「喜ばれるとうれしい」+「同じ状況に自分が囲まれる」ということです。
温かさに囲まれたい人は、温かさをたくさん投げかければいいのです。
やさしさに包まれたいのであれば、やさしさをたくさん投げかければいいのです。
不機嫌に囲まれたいのであれば、どんどん不機嫌を投げかければいいのです。
嫌みや皮肉の言葉に囲まれたいのであれば、嫌みや皮肉をたくさん投げかければよいのです。
宇宙の法則はとても単純で簡単です。
とてもわかりやすい仕組みになっています。
『運命好転十二条』五月書房
「類(るい)は友を呼ぶ」という言葉がある
今の自分にちょうどよいレベルの人が集まる、ということ。
悪口を言ったり人を非難したりする連中ばかりが友達なら、自分もいつも悪口や人のせいにしたりしているタイプだということ。
いつも明るく前向きな人が友達なら、自分も明るくて前向きな性格。
これは友達だけでなく、自分の配偶者も自分が所属する会社や学校も同じように、今の自分にちょうどよい似通ったレベルだということ。
毒を吐けば、いつか毒が自分に投げかけられる。
自分が楽しく生きたいなら人に「楽しさを投げかける」、つまり人に喜んでもらうしかない。
感謝を投げかければ、感謝が返ってくる。 |
|