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2014.4.21

失敗力とは


佐藤智恵氏の心に響く言葉より…

アメリカの経営大学院を受験するには、TOEFLといったテストの点数などとともに課題エッセイを提出しなかればならないが、実はこの課題エッセイが合否を決める重要な要素と言われている。

課題エッセイのテーマはさまざまだが、よく出題されるのが、「失敗体験」だ。

どんな失敗をしたか、その体験から何を学んだかについて、具体的に書くことが求められる。

なぜ成功ではなく、あえて失敗した体験を聞くのか。

その理由が分かったのは、自分がコロンビア大学経営大学院の面接官を務めるようになってからである。

書類選考に合格した申し分のない経歴の人たちをなぜわざわざ面接するかといえば、最終的に合否を分けるのが、将来のリーダーとしての人格だからだ。

英語のスキルは努力すれば身につけられるし、受け答えのしかたも訓練すればそつなくこなせるようになる。

しかし、人格は努力で簡単に身につけられるものではない。

人は成功を語るときは自信たっぷりになるし、失敗を語るときは謙虚になる。

どちらが深くその人のことを理解できるかというと、失敗を語るときだ。

恥ずかしい体験やつらかった体験を語るとき、人格そのものがにじみ出る。

この人がリーダー候補としてふさわしいか。

それを決めるのは、失敗から立ち直ってきたかである。

自分が受験したときのことに話を戻すと、当時NHKのディレクターだった私は、失敗体験には事欠かなかった。

そして一つ一つの失敗が何しろ派手だった。

なぜなら、NHKは20代の若手ディレクターにも大きな仕事をまかせてくれたからだ。

新人ディレクターだった私は、「日本に住んでいる外国人」に密着して、15分のドキュメンタリーを制作することになった。

私が取材することに決めたのは、旧ソビエト連邦時代にロックスターだった日系ロシア人の男性Kさんだった。

Kさんはロックバンドをやめて、父親の故郷である日本で家族とともに暮らしていたが、生活は楽ではなかった。

私は、この人の苦悩を伝えることこそがドキュメンタリーだと思い込んだ。

そして、苦悩ばかりを強調した15分の番組を制作しようとした。

編集し直しては、デスク(先輩ディレクター)に試写してもらるという作業が続いた。

ところが、どれだけやり直しても放送許可が出ない。

最後は、泣き出し、そのまま家に帰ってしまった。

放送日は次の日に迫っていた。

「これは放送できない!やり直しや!」

デスクにそう言われた瞬間、私はその場でへなへなと崩れ落ちた。

そして、メソメソと泣きながら、またもや家に帰ってしまったのである。

当然のことながら、番組は一旦お蔵入りとなった。

後日、落ち着いてから、デスクにその理由を聞きにいった。

するとデスクはこう言った。

「あの番組を放送したら、彼の人生をダメにしてしまう。一つの番組を全国に放送することで、取材された人の人生が変わってしまうこともある。彼の苦悩を見て、彼の家族や友人はどう思うだろうか。だから、どんな人間ドキュメンタリーも最後は、『希望』で終わらなくてはならないのだ」

今から思えば、何と浅はかで傲慢な態度だったかと思う。

入局一年目から東京の報道局に配属され少しいい気になっていた私は、自分の目線は正しいし、この人は日本に来て幸せではないと言っているのだから、それをそのまま伝えればいいと思ってしまったのだ。

『世界のエリートの「失敗力」』PHPビジネス新書


死に臨んで、もっとも後悔することの一つが、失敗を恐れて挑戦をしなかったことだという。

挑戦を恐れない人は、「絶対に成功する」という根拠のない自信や夢や希望を持っている。

しかし、それが難しい挑戦であればあるほど、失敗するのが現実だ。

問題は、失敗してしまったことではなく、失敗したときの態度。

他人のせいにしたり、投げやりになったりするなら、人間性はまだまだ低い。

「どんな人間ドキュメンタリーも最後は、『希望』で終わらなくてはならない」

何度失敗しても、そこから起き上がることができる人は魅力的だ。

失敗したときこそ、人間性が出る。


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