2014.4.8 |
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縁は異なもの |
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ボブ・バーグ&ジョン・デイビッド・マン氏の心に響く言葉より…
若いころ、ある女性と初めてデートをすることになった。
それで、彼女の家まで歩いて行ったんです。
ドキドキしながらね。
ところが、彼女の家のそばの小道を曲がったところで、中年の男性と出会い頭にぶつかって、足も踏まれた。
相手の男性は、自分の不注意で怪我をさせてしまったのではないかと恐縮していました。
でも私は『大丈夫ですから』と言い、『みんなに石頭だって言われるんです。そちらこそお怪我はありませんか?』と返したのです。
すると、その人は驚いて笑いだした。
そのあと私は、では失礼しますと一礼して、彼女の家に急ぎました。
そして、家について15分ほどしたころです。
玄関のドアが開く音がすると、彼女が言ったんです。
『パパ、おかえりなさい!彼が来てるの、会ってちょうだい』ってね。
なんと、そのパパは、さっきぶつかってきた人だった。
あのときは近所に買い物に行く途中だったらしい。
彼は、いい男を彼氏に選んだと言って娘をほめた。
私のことを思いやりのある礼儀正しい若者だと言ってね。
そのきれいなお嬢さんは、私の妻になってもう半世紀近い…。
『あたえる人があたえられる』海と月社
相手によって、ぞんざいになったり、あるいは丁寧になったりする人がいる。
どうせ二度と会うことはないから、あるいは、目下に見えるからと、見下したり、粗略(そりゃく)に扱う人のことだ。
「縁は異なもの味なもの」という言葉がある。
男女に限らず、どんなご縁で、どこで結びつくかわからない。
「お天道様が見ている」
どんなときも、誰に対しても、丁寧で礼儀正しい人でありたい。 |
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