2014.4.5 |
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神様の精神状態 |
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五日市剛氏の心に響く言葉より…
女子プロゴルファーの西塚美希世さんはプロになって12年間、勝ち星に恵まれませんでした。
西塚さんはたまたま空港で買って読んだ本がきっかけで、否定的な言葉を口にせず、ピンチのたびに「ありがとう」を言いつづけることにしました。
その結果、その後の開幕戦でツアー初優勝。
つづいて夏の大会でも優勝と、あっという間に2勝をあげました。
この12年間、1勝もできなかった彼女がです。
これは本当にすごいなと感動しました。
でも、決して偶然ではないと思います。
さて、どうしてそのようなことが起こったのでしょうか?
医師であり気功の研究家でもある矢山利彦先生は、
「人は、感謝の気持ちを持つと『気』が出やすくなる。その結果、脳波が安定し、リラックスした状態になる。さらに呼吸が深くなり、力が出やすくなる」
という検証結果について述べられています。
西塚さんは「ボギーを打っても『ありがとう』という気持ちで臨んだら、リラックスできました」と言っており、まさに感謝の状態こそが、集中力を高め、力を無理なく発揮させることができるのだということがわかりました。
「感謝の心」を持ち、そしてそれを持続するために役立つのが、魔法の言葉です。
つらいときやピンチのときにすぐに「ありがとう」と言うことで、落ち込んだ心を感謝の状態に近づけるきっかけをつくります。
私の知人に、ある会社の社長さんがいます。
あるとき、
「神様の精神状態ってどんなものか知っていますか?」
と言ってきました。
「え?神様にも精神状態ってあるんですか?」
と怪訝(けげん)な顔でお聞きすると、大きくうなずいて、
「あるんです!」
「とにかく、はんぱじゃない感動、感激。
それが『神様の精神状態』…たとえば、スポーツの試合をしていて、勝てそうもない相手に接戦で勝ったとき、すごく嬉しいでしょ。
絶対に無理と言われた学校の入試に合格したときなんか、最高に嬉しいでしょ。
会社を経営して大きな困難を乗り越えたあとの達成感。
まあ、そんな大きなことでないにしても、人の助けになって、心から『ありがとう』と言われたときなんか本当に嬉しいでしょ。
うわー嬉しい、嬉しーい…このとき我々は、限りなく『神様の精神状態』に近づいているんです」
私はこの社長の説明を聞いてなるほどと思いました。
こうした歓喜きわまる心の状態というのは、結局自分の心がつくり出すものなんですね。
そのイメージをかたちづくる手段の一つとして、繰り返し口から発する言葉があるわけです。
言葉ー想いー言葉ー想いー言葉…だんだんと感情が高まり、『神様の精神状態』に近くなる。
そしてその想いで言葉を発する。
より確信ある言葉になりますね。
行動にもその想いが入ります。
これは、とってもパワフルなコンセプトだと思います。
『運命が変わる 未来を変える』(五日市剛・矢山利彦)サンマーク文庫
人は、感極まると、言葉を発せなくなるか、こらえきれずに涙が流れる。
喜びや悲しみが、抑えきれないほどこみあげてくる、「万感胸にせまる」状態。
感動の極地に達したとき、「神様の精神状態」に近くなるという。
一心不乱の祈りも、感謝の言葉も、同じだ。
そして、感謝の時はもちろんだが、ピンチのときも心から、「ありがとう」と言う。
本当に何かを達成したいのなら、成功したときのシーンをありありと思い浮かべ、涙の出るような歓喜の気持ちで、心の底から「ありがとう」と言う。
「ありがとう」は魔法の言葉だ。 |
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