2014.4.3 |
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口に出した言葉の力 |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
ある方から、
「『ありがとう』と口に出してはいても、心の中では反対のことを考えているときがあります。『ありがとう』とは言っているものの、心の中は言葉と裏腹で、『ふざけるな』とか『嫌いだ』と否定的に考えてしまうときがあるんです。否定的なことを心の中で思っていても、『ありがとう』と言っていれば、『神様』は味方になってくれるのでしょうか?」
と質問されたことがあります。
「心の中で思う力(想念)よりも、『口に出した言葉の力』のほうが、はるかに大きなエネルギーを持っています。
ですから、『よき仲間』を増やすには、心の中はどんな状態であれ、『ありがとう』と『口に出して言ったほうがいい』と思います。
たとえば「お蕎麦屋さん」に行ったとします。
「お蕎麦を食べるぞ、お蕎麦を食べるぞ、お蕎麦を食べるぞ…」と心の中で強く強く思い続けても、注文を取りにきた店員に「ラーメンをください」と言ってしまったら、その店員は、必ず「ラーメンを持ってくる」に違いありません。
喫茶店に行って、「コーヒーを飲むぞ、コーヒーを飲むぞ」と強く思いながらも「紅茶ください」と言えば、出てくるのは「紅茶」であり、コーヒーではありません。
ということは、「想念の力」よりも、「外に出た言葉の力」のほうが、はるかに大きな力を持っていることがわかります。
「想念の力」がゼロだとは言いませんが、「想念の力」を「1」とすれば、「言葉の力」は、「1万倍」にも「1億倍」にも「1兆倍」にもなります。
目の前に嫌いな人がいて、心の中では「この人は嫌いだ」と思っていながら、それでも「ありがとう」と感謝の言葉を口に出してみる。
言われた相手はきっと「感謝された」と思うはずです。
「このやろう」と言う想念を向けていたとしても、「ありがとう」という言葉のほうがはるかに強い。
腹の中が煮えくり返っていても「ありがとう、ありがとう」と言い続ける。
そうすることによって、まわりの状況を楽しめるようになるのではないでしょうか。
「私の人生は最悪。仕事も家庭もうまくいかないし、本当にロクな人生じゃないのよね」と言う人がいます。
何気なく言ったつもりでも、この言葉は、「あなたたちが私に不幸を与えている」「あなたたちのおかげで不幸になった」と言っているのと同じようなものです。
彼女の愚痴を聞いた人は、潜在意識の中で「最悪な人生の一部を私たちが担っているんだ。私たちは、この人の不幸の原因になっていたんだ」と思い、シュンとしてしまうでしょう。
愚痴や泣き言を言うことで「人生を評論している」つもりかもしれませんが、結果的には家族から、友人から、神様から仏様から、すべてを敵にまわす(味方になってもらえない)ことになります。
いつも「ツイてる、ツイてる」と口にしている人のそばには、明るく、楽しく、元気な人がたくさん集まってきて、「よき仲間」に囲まれるようになります。
反対に愚痴ばかり口にする人のそばには、暗い人ばかり集まってきます。
類は友を呼び、明るい集団はどんどん明るくなり、暗い集団はどんどん暗くなります。
『もうひとつの幸せ論』ダイヤモンド社
普通は、心の中で強く念じていたことの方が、口に出した言葉より強く相手に伝わる、と思いがちだ。
しかし、現実は、口に出した言葉しか相手には伝わらない。
特に感謝の言葉、「ありがとう」のパワーは強力だ。
嫌いな相手に「好きだよ」とは言えなくても、「ありがとう」と言うことはできる。
「ありがとう」は相手の心を温かくするが、不平不満や、愚痴、泣き言、悪口、皮肉、怒り、などは相手の心を冷やし、「シュン」とさせてしまう。
どんなときも、誰に対しても、「ありがとう」と感謝の言葉を発したい。 |
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