2014.3.23 |
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この世の絶対不変の真理 |
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藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…
この世に絶対不変の真理はあるだろうか。
目まぐるしい変化の時代である。
永久に変わらないものなどない、と思いがちである。
だが、絶対不変の真理は厳然としてある。
その第一は、「人は必ず死ぬ」ということである。
この世に生まれて滅しない者はいない。
いまここにいる人で、五十年後に生きている人はいるだろうが、百年後も生きている人はいない。
第二は、「自分の人生は自分しか生きられない」ということである。
幼子(おさなご)が病気で苦しんでいる。
親は自分が代わってやりたいと思う。
だが、代わることはできない。
その人の人生はその人以外には生きることができないのだ。
第三は、「人生は一度限りである」ということ。
人生にリハーサルはない。
また、再演することもできない。
これは地球上に人類が誕生して以来の不変の真理である。
この事実を真に受け止める時、深い感動が湧き上がってくる。
私たちは図らずして、奇跡のような命を、いま生きているのだ。
このかけがえのない命をどう生きるか。
そこに人生の道標(みちしるべ)が要る。
古来、幾多の聖賢(せいけん)がその道標を私たちに示してくれている。
『人生の大則』致知出版社
@「人は必ず死ぬ」
かつて、世界の王侯貴族は、不老不死の妙薬を求めて世界中を旅させた。
しかし、そのようなものは未だ見つかっていない。
生きとし生けるものにとって、年を重ねれば、老いと死は必ずやってくる。
死があるからこそ、生が鮮明になる。
A「自分の人生は自分しか生きられない」
斎藤一人さんは、冬の寒い朝、寝床で、おしっこに行きたくてどうしようもない時、誰かが代わりに行ってくれない、という。
どんなに体重が増えてしまっても、誰か代わりにダイエットを頼むわけにもいかない。
B「人生は一度限りである」
「人生二度なし」と繰り返し言ったのは、哲学者の森信三先生。
今日やるべきことを明日に延ばさない、ということであり、今日(こんにち)ただ今しかないのだ、という気持ちで生きること。
アメリカの9.11の同時多発テロで、有名になった、「最後だとわかっていたなら」という詩がある。
『あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしはあなたを抱きしめてキスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて
抱きしめただろう
あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしはその一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう』
今、生きていることに感謝し、かけがいのない命を大切に、精一杯この今を生き切りたい。 |
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