2014.3.22 |
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この世に偶然はない |
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山川紘矢氏の心に響く言葉より…
人は生まれ変わるのでしょうか?
それはわかりません。
本当のところは、死んでみなければわかりません。
“デジャブ”という言葉を聞いたことがありますか?
どこかに旅したときなどに、ふっと、「以前にも、この地に生きていたことがあったぞ」とか、何かをしているときに、「この体験をするのは初めてのことではない」「この思い、この感覚を、なぜか覚えている気がする」と感じたことはありませんか?
「この世に偶然はありません」
精神世界のことを勉強し始めると、必ずこの言葉に出会います。
僕はこの言葉が大好きです。
「君とこうして出会ったのは、偶然ではないんだよね」というように使えますから。
偶然でないのなら、必然、それは運命ということになります。
すると運命は決まっているのだろうかと、考えてしまいませんか?
日本人はそのことを「ご縁があって、お会いした」とか「袖振り合うも他生の縁」という言葉で表してきました。
「ご縁を大切に」という言葉は、本当に意味深い、いい言葉だな、と思います。
昔の人は、知っていたのです。
人は決して偶然に出会うのではないことを…。
私たちは皆、必ず何か目的があって出会っているのです。
では、生まれる前から運命は決まっているのでしょうか?
はい、ぼくはそう思っています。
そう思うと、抵抗しないで、すべてを受け入れられるようになります。
「抵抗しない」というのは、スピリチュアルな本によく出てくるsurrenderのこと。
「ゆだねる」とも訳されます。
抵抗をやめると、「起こったことは、起こることになっていたのだから、すべてそのまま、ありがたく受け入れよう」ということになり、生きやすくなります。
「抵抗」しなければ、軋轢(あつれき)も起こりませんし、エネルギーを無駄に使う必要がありません。
「運命があるのなら、自由意志はどうなるのだろうか?」ということも考えてしまいました。
「すべては決まっている」というのなら、自由意志がないことになりませんか?
ということは、人生は、自分ではどうにもならないのでしょうか…?
今、ぼくは運命100%、自由意志100%だと考えています。
一瞬一瞬を自分の自由意志で選択しているのだけれど、それさえ、もう決まっているということです。
ただ、運命論をあきらめの正当化に使ってはなりません。
「運命は、自分で決めて生まれてきた」のですから。
人は誰もが生まれる前に人生を計画し、目的を持って生まれてくる。
恋人、連れ合い、友人、上司、先生、ライバル、あなたがこの世で出会う人々は偶然で出会ったわけではありません。
そう考えるだけで、すべてが違ってきます。
「1分1秒、狂いがない」
出会う人と出会うべくして出会い、起こることは起こるべくしてその時に起こるのです。
山あり谷あり、波乱万丈の人生を生きてきて、今、「この世に偶然はない」と、心からそう思います。
すべては意味があって起きてくるのです。
『輪廻転生を信じると人生が変わる』ダイヤモンド社
山川紘矢氏は、東大を卒業し、大蔵省に入り、海外へ何度も赴任しているエリート中のエリートだった。
山川氏はある時、ひどい喘息になやまされ、結局は大蔵省を辞めなければならなくなったが、その後、スピリチュアルなことに目覚め、大学で同級生だった奥様とともに、数々の精神世界の本を翻訳してきた。
なぜ、自分が今、ここにいるのか、と考えてみるのはとても大事なことだ。
人とのご縁、学校や会社や仕事とのご縁、あるいは今置かれている環境や役割。
それらが、すべて偶然ではなく必然だった、と思えたとき、人は安堵し、心が定まる。
哲学者の森信三先生はこう語った。
「人生、出会うべき人には必ず出会う。しかも、一瞬遅からず、早からず。しかし、内に求める心なくば、眼前にその人ありといえども縁は生じず」
人生では、出会うべき人には必ず出会う、しかし、大事なことは、正しい志を持ち、それを心の底から求めようとする気持ちだ。
道端に咲いているきれいな花も、心がうわついていて、うわの空だったら見過ごしてしまう。
この世に偶然はない、と輪廻を信じてみたい。 |
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