2014.3.19 |
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アーティストのように働く |
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セス・ゴーディン氏の心に響く言葉より…
なぜいま“芸術家(アーティスト)”のように働くべき時代なのか。
理由は、明らかだ。
新しい経済体制「つながりの経済」のもとでの、必須条件だからだ。
アートを生み出すこと以外では、稼ぐことができなくなるのだ。
そして、もう一つ理由がある。
それは、アートとは、あなたが生まれもった能力、人間としての性(さが)だからである。
世の中に広まるアイデアを生み出すことと、つながっていなかった人びとをつなぐことは、社会の大きな柱だし、どちらにもアーティストとしての心がまえが必要だ。
ちなみに「現状維持」と、「まわりに合わせるために必死になること」は、もはや何の役にも立たない。
なぜなら、経済も文化も大きく変わってしまったからだ。
ここで言うアーティストとは、勇気、知恵、創造性、それに大胆さを駆使して、現状を打破しようとする人すべてのことだ。
問題は、結果ではない。
プロセスである。
いま、自分が生きているこの時代において、課題を解決するプロセスにありったけの力をこめて生きているだろうか。
人間はそれぞれがユニークな存在であり、すべてを変えてしまうかもしれない可能性を秘めている。
そして、人と人がつながっているネットワークにあなたが、「何を与えるか」によって、「何を受けとるか」が変わってくる。
新しい時代のネットワークは、人と人とをつなぎ、仲間をつくり、ユニークなものを歓迎し、アイデアを広めるのに最適だけど、一方で、ネットワークと相性が悪いのは、ズバリ「平凡で退屈なもの」なのだ。
人はいったん何かを習熟したあとに、別のことをしたり、新しいやり方に変えたりしなければいけなくなると、ストレスが溜まる。
なぜなら、自分の無能さを(たちまち)さらけ出すことになるからだ。
アートが恐れられるのは、快適ゾーンから未知の領域へ移動しなければならないからだ。
そこには失敗が待っているかもしれない(もちろん、成功も待っているかもしれない)。
いままで成功していた場合はとくに、本能的に未知の領域を避けようとする。
どんなふうにとり組めばいいか、誰も教えてくれない。
しかし、人びとが恐れに立ち向かい、話題にする価値のあるもの…みんなを変えるもの…をつくり出すとはどういいうことかを、何世代にもわたって考えてきた蓄積はある。
ゼロからはじめる必要はない。
何かに服従するのをやめてクリエイティブに生きようと決めたのなら、まず最初にやるべきことは、自分のなかにある枠組み、すなわち、あなたが仕事にもちこんでいる世界観を変えることだ。
それは自分たちが見ているものを変え、自分自身にこれが大切だといい聞かせているものを変えることだ。
『「型を破る人」の時代』(神田昌典監訳)三笠書房
新しい経済体制「つながりの経済」とは、ブログだったり、メルマガだったり、ラインや、Facebook等のSNS、そしてインターネットや携帯やタブレットが駆使される時代のことだ。
古い経済体制では、といってもほんの10年、15年前の話だが、個人と個人がなにかを介して、しかもほとんど「ただ同然」に、世界とつながるということは、奇跡のようなことだった。
音楽家や、画家、美術家、文筆家等々のアーティストの作品は、それこそ人類の歴史の数ほど多く残っている。
しかし、そうであるにも関わらず、未だに、あっと驚くような新しい音楽、絵、小説や文学等々が、次から次へと出てくる。
人の創造性には限りがない。
これからは、ビジネスや個人の生活においても、アーティスト的な、クリエイティブな生き方が必要だ。
セス・ゴーディン氏はそれを次のようなキーワードで語る。
「型を破ること」「インパクト」「はみだすこと」「冒険的であること」「変化をおそれないこと」「クレージーであること」「異端児」「大衆受けは狙わない」「ユニークであること」「孤高の道を行け」「時代が追いつくのを待つ」。
これからの時代、よりクリエイティブに生きることを恐れない人でありたい。 |
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