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2014.3.11

誰かがやらなくてはならない


浜松医科大学名誉教授、高田明和氏の心に響く言葉より…

私は、毎年2月のアメリカ大統領の年頭教書をテレビで見ることにしています。

大統領は議会の2階に招いた市民を指さし、感謝の言葉を表します。

「あそこにいるゴードンさんの夫はハリケーンの時に壊れた家に入り、住民を救おうとしたのですが、風で飛ばされ、コンクリートの柱にぶつかりなくなりました」

と述べると、議員の全員が立ち上がって拍手して感謝を表します。

「その隣のフィリップさんは、アフガニスタンでタリバンの銃撃で両手を失いました」というと、全員が立ち上がって拍手をするのです。

このように国全体が自己犠牲した人を称え、感謝するのは当然だと思っているのです。

ベトナム戦争は悲惨でしたが、米国ではベトナム戦争に従軍した人は一生守られていて、出世しやすいといわれています。

イラク戦争も同じです。

それでなくては、誰も国を守ろうとしないでしょう。

欧米では国のために危険を冒す人を尊敬しますし、その家族も尊敬されます。

これをよく表す光景があります。

米国では軍隊の行進を見ると、多くの人が“freedom is not free”(自由は只ではない、あなた方の犠牲があるから私たちは自由でいられるのだ)というプラカードを持って支援を表現します。

私の息子は、JICA(国際協力機構)の職員で、今家族とともにヨルダンにいます。

以前は安全でしたが、最近はシリアからの難民が入り込み、社会が不安定になっています。

息子に「危険ではないか」と聞いたことがあります。

彼も「誰かがやらなくてはならないから」と言っていました。

アフリカや中東で、日本人が社会に貢献するということは、非常に大事なことです。

石油などの利権を確保し貿易をするためにも、アフリカ、中東は大きな市場です。

このようなことは、外国で危険な仕事をする場合にだけ当てはまるものではないのです。

日常の生活でも、誰かがやらなくてはならないということが多くあるのです。

たとえば掃除や洗濯でも家族の誰かがやらないといけません。

家庭生活が成り立たないからです。

仕事でも同じです。

消防士、警官など、その仕事をやる人がいなければ、社会は動かないことが多いでしょう。

私たちの社会は、その一部のみが必要なのではないのです。

すべての役割が必要なのです。

そしてその役割を担っている人はみな尊いのです。

『困ったことは起こらない』きこ書房


おりしも、今日は3月11日。

2011年3月11日の14時46分に東日本大震災は起きた。

多くの方々が亡くなり、また助けようとして犠牲になった人たちも多くいた。

自衛隊、警察官、消防、海上保安庁、国内各地や海外からの救援隊、そして自らの犠牲をかえりみず助けようとした多くの人々…

「誰かがやらなくてはならないから」という言葉は重い。

黙々とただひたすら、言い訳もせず、犠牲的精神で行動してくれる人たちがいるからこそ、我々は無事に生活できる。

国のため、人々のために、行動してくれる方々を、万雷(ばんらい)の拍手で称えたい。


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