2014.2.25 |
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答えを追い求めない |
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上阪徹氏の心に響く言葉より…
こうすればいい、という答えを探そうとする人がどうなるか、どんな危険が待ち構えているか、語ってくれた人がいました。
ある著名なプロデューサーです。
「答え」を追い求めていくと、いつも世の中に振り回されることになる。
答えは、コロコロと常に変わるから。
それこそ最悪の人生だ、と。
彼のスタイルはむしろ逆でした。
世の中が言っていることとは、逆の方向に向かうのです。
もちろんそれはそのときの王道ではない。
しかし、時間が経てば、それが王道になっていたりする。
仮に今の王道を貫こうとしたとしても、それがいつまでも王道であるとは限りません。
気がついたらすでに旬の過ぎた王道、もっといえば、すでに王道ではなくなているものを追い求めているかもしれないのです。
もちろん、逆の道を行ったらそれが王道に変わるわけではないかもしれない。
しかし、時間をかけて待てばいいのだ、と彼は言いました。
事実、彼は自ら手掛けた大きなヒットから10数年後に、最初の成功と違うやり方、しかも、他の誰もやっていないやり方で、再び大ヒットを飛ばします。
時代を読んで狙ったりしたのではない。
時代がこちらに向かってくるのを、彼はじっくりと待ち続けたのです。
「今、世の中で大きな声で言われていることと、真反対のことをせよ」
こう言っていた成功者は少なくありません。
就職人気ランキング上位の会社など行かないほうがいい。
今がピークかもしれないところに行って、これからどうしようというのか、と断言した人もいました。
私たちは、今の世の中が永遠に続くと思ってしまいがちです。
しかし、世の中は間違いなく変わっていく。
だから「答え」に焦点を合わせてはいけないのです。
未来はわからない。
ならば、自分の行きたい道を行けばいい。
あえて逆を行ってもいい。
逆に行くことになるなら、それを喜んだほうがいい。
そのほうが、むしろ未来の王道に辿り着く可能性は高いのです。
『成功者3000人の言葉』飛鳥新社
みんなと違う道、真逆の道をゆくことは、とても恐ろしい。
しかし、逆の方向を選択した方が長い目で見ると成功する確率は断然高い。
問題は、それをやるかやらないか、だ。
思うだけなら誰でもできる。
失敗するかもしれないという恐怖に打ち勝ち、流れに逆らって、人と違う道をゆくことができるか。
すぐに「答え」という結果を求めようとすれば、流れに乗るしかない。
だが、その流れはたいていは長く続かない。
たとえ人と違っても、自分独自の選択をする人でありたい。 |
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