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2014.2.17

毎日がときめき

医師、白澤卓二氏の心に響く言葉より…

最近、あなたは何かにときめいたことがありますか?

心がときめく。

ドキドキする。

男性なら美しい女性がこちらを見て微笑んだとき、女性なら素敵な男性に声をかけられたときに、まさに胸がドキドキします。

ときめくのは、別に男女の間だけではありません。

私は、「ときめき脳」のつくり方というものを提唱しています。

100歳まで元気に活動している人たちをつぶさに観察していると、「ときめき脳」を刺激するために、さまざまなチャレンジをし、それがまた、「ときめき脳」を刺激していることに気づきました。

たとえば、1年に100日以上スキーを楽しんでいた三浦敬三さん。

三浦敬三さんはスキーをしたいという思いから、食事に注意し、運動を心がけ、それが100歳になっても元気でいられることにつながっていったのです。

スキーが「ときめき脳」を刺激して、大きなモチベーションになったのです。

子どもは、はじめて接するものに、これはいったいなんだろうと思います。

ときめきのはじまりです。

そして、すぐに行動を起こします。

見るだけでなく、さわってみる、さらにはなめてみるなど、さまざまな行動を起こします。

その結果、気持ちのいいもの、快感を生み出すものに出会います。

感動します。

子どもにとって毎日がときめきなのです。

好奇心はときめきそのものといってもいいでしょう。

「ときめき脳」は、ときめいたときにできあがりますが、ときめく対象は大きく分けてふたつあります。

人とモノです。

人との出会いはときめきのはじまりです。

はじめて会う人の場合、いったいどんな人だろう、相性がいいといいな、などと想像するところからときめきます。

モノといっても、エベレストのような雄大な自然であったり、渓谷を流れる渓流だったり、まだ誰も踏み入れたことのない雪原であったり、季節の花々だったり、さまざまです。

絵画、音楽などのアートもときめきの対象になります。

おいしいものにもときめきます。

ときめく対象は人によって異なります。

そして、ときめきの対象は日常生活の中にもあります。

日々ときめくことができれば、脳は常に刺激を受け、若々しくいられます。

ときめきはどこにもあります。

誰もが一様に感じるときめきもあれば、あなただけが感じるときめきもあるはずです。

そんなときめきを見つけ、ときめく日々を送ってください。


『長寿の秘密は「ときめき脳」にあった』廣済堂新書


白澤氏によれば、

三浦敬三氏の息子さんである冒険家の三浦雄一郎氏は、70歳でエベレストに挑戦し、75歳でも成功。

100歳を過ぎても元気で自活している昇地(しょうち)三郎さんは105歳になるが、中国語を95歳からはじめ、100歳を過ぎてから3年連続して世界一周を果たしている。

122歳まで生き、世界一長生きしたとしてギネスブックに掲載されているフランス人女性ジャンヌ・カルマンさんは、85歳でフェンシングをはじめたり、100歳を超えて自転車を乗りまわしていたという。

人は、いくつになっても何かにときめいていれば、若くいられる。

反対に、サムエル・ウルマンの詩にあるように、20歳の若者であろうと、今ときめくものがなかったら、人は老いる。

いくつになっても、好奇心を持ち、ときめいていたい。



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