2014.2.14 |
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人生はドンマイ |
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美輪明宏氏の心に響く言葉より…
病気に苦しんだり、対人関係に悩んだり、家族の問題に頭を抱えたり、恋愛に破れたり。
そんなとき、私はこう言いたいのです。
「どうってことありゃしない。生きていればどうにかなるわい。ドンマイドンマイ!」
目の前に壁ができたときに、泣いたりわめいたり愚痴をいったりしても、けっして答えは見つかりません。
感情的になることは、かえって解決の邪魔をするのです。
では、何が解決の手助けをするのかといえば、それは「理知(りち)」だけなのです。
はじめに壁ができた原因を冷静に分析して、つぎに壁は高いのか、それとも低いのか、厚いのか薄いのかを考察する。
そしてどうすれば乗り越えられるのか、効果的な対策を一つだけではなくいくつも考えて行動におこす。
最初の案がダメなら次の案にとりかかる。
これが、冷静に考えるということなのです。
問題を解決するためには、一歩も二歩もひいて客観的にとらえること。
この客観性は、理性以外のなにものでもありません。
そして、もう一つ、解決の手助けになることがあります。
それは、「感謝する」ということです。
たとえば、誰でもまわりに「イヤだな、こいつ」と思う人がいるでしょう?
でも、その人のおかげと思えることが、ささいなことでもあるんじゃないかしらと探してみれば、自分になんらかの益をもたらしてくれていることが必ずあるはずなのです。
問題解決の妨げになる悪想念をいかに追い払うか、たとえ完全に追い払えなくても軽くするためには、少しずつでも「感謝する」ことを訓練するのです。
この人のおかげで何かプラスに働いていることがあるかもしれない、感謝することがあるかもしれないと考えて、それが見つけられた時には、気持ちはすーっとラクになって、「大嫌い!」と思っていたのが、そうでもなくなってきますから不思議なものです。
とにもかくにも、過去に思いつめた経験がある人も、いままさに思いつめている人も、共通しているのは、生きているということです。
なんだかんだいっても、いまこの時間を生きていますし、生きてこられたわけでしょう?
そう考えれば、ジタバタしてきたことは、まるでコメディのようじゃありませんか。
心がすさんで、ノイローゼになるくらいに思いつめた日々は、振り返ればぜーんぶ杞憂(きゆう)で、取り越し苦労にすぎなかったのです。
誰もが、ドタバタ喜劇の主人公だったということでしょう。
この日本も、太古の昔から災難続きですが、でも、太平洋に沈んだわけではありません。
あれだけひどい戦争がおきても、いまのこの繁栄があるんですもの。
気にしなさんな。
終わりよければすべてよし。
だから、人生はドンマイドンマイ!
『人生はドンマイドンマイ』家の光協会
この世とあの世を分けるものは、生きているか、死んでしまったか。
生きているということは、この世でしかできない修行を、この地球という星でしているということ。
だから現世で起こる、病気も、対人関係も、家族や仕事のことも、やってくるトラブルや問題は、この世で解決しなければいけないゲームのようなもの。
そして、この世では、その人に解決できない問題は起こらない、という。
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」(チャップリン)
その時その時で見れば、人生は辛くて悲しい悲劇のようにも思える時があるが、長い時間がたってそのことを後から考えてみると、あれはドタバタの喜劇だった、と思えるようになる。
「どうってことありゃしない。生きていればどうにかなるわい。ドンマイドンマイ!」
ドタバタの喜劇の主人公を、感謝の気持ちで元気に演じたい。 |
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