2014.2.11 |
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子供の心のままでいる |
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植西聡氏の心に響く言葉より…
アインシュタインはバイオリンを弾くことを趣味としていて、よく研究室で息抜きに弾いていたというのは有名な話です。
彼がバイオリンを習い始めたのは幼少のころでしたが、バイオリンの先生がお手本となる曲を弾くと、「すごいなあ」「さすがだなあ」という言葉を連発したといいます。
そして、それを目の当たりにした先生は、次第にこう思うようになったらしいのです。
「この子はいずれ大成するに違いない」
何が言いたいかというと、「すごいなあ」「さすがだなあ」という子供がよく口にする言葉は、感動、感激する心にほかならず、それだけ感受性が豊かな証拠であるということだからです。
仕事でも趣味でも、感受性を大切にしながら取り組めば、向上心や探求心が養われ、必然的に前向きに生きられるようになるのです。
実際その通りで、人間は大人になっても、子供のように何かに感動、感激すれば、新鮮なショックが得られるため、気持ちがワクワクしてきます。
「自分もああなりたい」「あの人みたいになりたい」という思いが芽生えます。
すると、モチベーションが高まり、意欲も倍増します。
つまり、自分では気がつかないうちに、前向きに行動できるようになり、望んだ成果を手にすることができるようになるのです。
「私の成功の秘訣が一つだけあるとすれば、ずっと子供の心のままでいたことです」 (アルベルト・アインシュタイン)
『勇気がもてる 運命の言葉』成美堂出版
「感動」とは、感じるから動くということ。
「理動」という言葉がないように、理屈でいくら説得されても、人は動くことはない。
小さな子供は、出会うすべての出来事が初めてのことばかりだ。
だから、ワクワク、ドキドキと心がときめくしなやかさを持っている。
何度も同じような経験をしている大人は、心のまわりに殻(から)ができ、感激性が薄くなる。
だが、「今、ここ」に集中している大人は、どんなときでも、感動や感激といった感性が研(と)ぎすまされている。
今日のこの瞬間は一度だけという、「人生二度なし」の生き方をしているからだ。
明日はないかもしれない、と思えば誰でもこの一瞬あることに感謝し、感動する。
いくつになってもしなやかな子供心を持っている人でありたい。 |
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