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2014.1.22

自分だけの時計を持つ

城山三郎氏の心に響く言葉より…

劇団四季の浅利慶太が劇団の新人に決まって言う言葉は、

「世の中は平等だと思うな」

というものです。

不平等こそが芝居の世界だ、と最初に刷り込むのですね。

ものすごく練習したのに、おれの方が踊れるのに、私の方が歌が巧いのに、それなのになんで使ってもらえないの…そんなふうに思うな、役者にとってそれは当然のことなのだから、平等でなく不平等な世界に生きているのだから、と。

つまり、使われないとすれば、誰の基準でもない、ただ浅利慶太にとって、どこかに不満があるから使われないのです。

売れる・売れないというのもそうですね。

世間の基準は、いつだって不平等なのです。

「平等でない」と思っていた方が、劇団員としても芝居に集中できるだろうと、浅利は深く信じているのでしょうね。

浅利が劇団員に対して、もうひとつ口癖のように言うのは、

「自分だけの時計を持て」

ということです。

これはいい言葉ですね。

カレンダーや公演スケジュールなどという世間の時間とは関係なく、自分で自分の時計をコントロールしろ。

つまり、自分だけの暦を持て、自分だけの世界を持て、と言っている。

例えば、長いスパンで言うと、すぐ若いうちに売れる役者もいるだろうし、時間をかけて売れる役者もいるだろう。

性格も才能も興味の持ち方も、人それぞれです。

毎日の生活でも人生の設計でも、自分を見きわめ、自分だけの時計を持てば、無意味に焦ったりせずに己の道を歩いていける。

あるいは、雑音を気にせず、自分を豊かにする道を見つけることができる。

これは、あんなに自信満々に見える浅利自身も、自分のために実行している言葉だと思います。

『よみがえる力は、どこに』新潮社


期待値が高い人は、不満が多い。

期待値が低ければ、ほとんどのことは気にならない。

世の中は平等であるべきだと強烈に思っている人は、たとえ小さな不平等であっても、それを許すことはできない。

スティーブン・ホーキング博士は、『期待値が「ゼロ」まで下がれば、自分に今あるものすべてに間違いなく感謝の念が湧く』と言った。

日本でいう、あきらめや悟りの境地、すなわち「諦観(ていかん)」だ。

中国の後漢書に「壺中天(こちゅうてん)」という話がある。

小さな壺の中に入ってみたら、なんとそこには鳥が鳴き、青空が広がる天国のような世界があった、という物語だ。

どんなに忙しい時であっても、壺中天のような自分独自の世界を持つことが必要だ、ということ。

「自分だけの時計を持つ」

壺中天がある人は幸せだ。



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