2014.1.14 |
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三つの幸せ
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鍵山秀三郎氏の心に響く言葉より…
今日は皆さんに、これからどうやったら自分自身の人生がよくなるかということについてお話したいと思います。
人間はだれでも自分の人生をよくしたいんです。
自分の人生を悪くしたいと思っている人は1人もいません。
けれども、残念ながら、自分の人生を自分で悪くする人もたくさんおります。
また一方で人生をとてもすばらしくよくする人もいるわけです。
今日は、皆さん方がどういう心がけで人生を送っていかれたら、どんなによくなるかということを、「三つの幸せ」というお話によってさせていただきたいと思います。
@「してもらう」幸せ
皆さんが生まれてから、お腹がすいて顔じゅう口みたいにして大きな声で泣くと、お母さんがお乳をくれます。
おしめが濡れて泣くと、おしめを取り替えてくれます。
抱っこしてもらいたと思って泣けば、抱っこしてもらえる。
抱っこしてもらったり、お乳をもらったり、おしめを取り替えてもらうと、いままで顔を真っ赤にして泣いていた赤ちゃんは泣き止むというふうに、何かをしてもらうとうれしい。
これは「してもらう」幸せです。
A「できるようになる」幸せ
三つくらいになると、それまで母親から食べさせてもらっていたご飯を、自分で食べたくなります。
母親が食べさせようとすると、お茶碗と箸を取って、自分で食べようとします。
いままでできなかったことができるようになるとうれしいから、ご飯をポロポロこぼしながらでも自分で食べるようになります。
もう少し大きくなりますと、自転車に乗れる、鉄棒ができるようになる、学校でいままで飛べなかった跳び箱が飛べるようになるというふうに、いままでできなかったことができるようになると、うれしくてとても幸せなものです。
そういうふうに、いままでできなかったことが「できるようになる」幸せがあります。
B「してあげる」幸せ
三番目がいちばん大事ですが、皆さんがお父さんやお母さんから何かを頼まれて、それをやってあげると、お父さんやお母さんは非常に喜びます。
あるいは、友達に何かしてあげると、友達が喜ぶというふうに、「何かをしてあげる」と、人がとても喜びます。
そして、人が喜んだ姿、喜んだ顔を見たときに、自分が幸せになります。
これがもっとも大事な幸せです。
いつも人に何かをしてもらわないと幸せになれない人、それから、自分さえできればいいという考え方のような人では駄目で、人に「何かをしてあげる」幸せが大事だということです。
この三番目の幸せを感じるようになると、どんどん人生はよくなっていきます。
どうしてよくなっていくかというと、この「(して)あげる」幸せのできる人の周りには、非常に善良な、「人のいい」人たちが集まってきて、そのいい人たちと人生を送ることができるようになるからです。
“香川県善通寺市立東中学校での講演”より
『あとからくる君たちへ伝えたいこと』致知出版社
「くれない族」という言葉が一時流行したことがある。
あるテレビドラマから生まれた言葉だが、「まわりが、○○をしてくれない」とぼやいたり、嘆いたりすることが口ぐせになっている人たちのこと。
誰かが何かをしてくれない、というのは生まれたての赤ちゃんと一緒。
人は、いつかは、独立し、自立していかなければならない。
いつまでも親に養ってもらうわけにはいかないからだ。
人が、自立した証(あかし)が、「人に何かをしてあげる」ことができること。
人の喜ぶ顔を見て、自分も幸せになれる。
人の喜びを我が喜びにできる、自立した人でありたい。 |
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