2013.12.31 |
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人生に完璧はない
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リチャード・テンプラー氏の心に響く言葉より…
私はピザが好きだ。
ペパロニ、モッツァレラチーズ、トマト、厚切りハム、ピリッと辛いケッパー、オニオン。
どれもがすばらしい。
問題はオリーブだ。
私はオリーブが食べられないのだが、あれは注文もしていないのにピザに乗っていることがある。
嘆かわしいかぎりだ。
うちの子供たちも、小さいころは、自分の嫌いなものが1つでも乗っているピザは食べようとしなかった。
「マッシュルームきらーい!」
「焼いたトマトなんて気持ち悪い!」
それでも、もしピザが食べたいのなら、オリーブやマッシュルーム、トマトは自分で何とかしなければならない。
そうでないと、ピザはまったく食べられない。
もうおわかりだろうが、私が言いたいのは「人生はピザである」ということだ。
ピザはいろいろな具が乗っているものだ。
だからピザが食べたかったら、嫌いな具も含めて、それがピザなのだと受け入れるしかない。
今の仕事は好きだが、どうしてもがまんできない上司がいる。
そんなケースもそうだ。
上司も含めたすべてが仕事なのだ。
いいとこ取りはできない。
愛するパートナーだが、ときどきケンカ腰になるのだけは許せない、というのなら、それもパートナーだと受け入れる。
むしろその欠点のおかげで、その他の点がすばらしく感じられるのだ、と考えるといいだろう。
親の中には、子供にぴったりの学校を探して、何度も転校させる人がいる。
もちろん、完璧な学校なんてない。
それに子供はどんどん大きくなるから、ずっと転校をくり返すこともできない。
人生に完璧はない。
人生のあらゆることで完璧はありえない。
人生のおいしい部分には、嫌いなオリーブもついてくる。
だから文句を言うのはやめよう。
つまんでよけてもいいし、がまんして食べてもいい。
あとはおいしい部分だけが残っている。
丸ごと受け入れて、ゆっくりと大好きなピザを楽しもう。
『できる人の人生のルール』ディスカヴァー
「結婚前は両目をしっかりあけ、結婚したら片目をつぶって見る」という、よく結婚式で言われるスピーチがある。
何も、これは結婚だけの話ではなく、組織の中の人間関係や、家族や、友人たちとの付き合いでも同じことがいえる。
むしろ、「片目はつぶり、もう片方は薄目でボーッとして見る」くらいでちょうどいい。
人に完璧を求めると窮屈で息苦しくなる。
許すことができなくなるからだ。
嫌なことが起きたら、文句を言うのではなく、あえてその中に、「笑い」を見つけられるくらいの人がたくましく生きていける。
「人生に完璧はない」
いいも悪いも、丸ごと受け入れられる、おおらかな人でありたい。 |
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