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2013.12.28

「新しいこと」を考え出す人の時代

ダニエル・ピンク氏の心に響く言葉より…

この2、30年ほどの間、世の中はある種の知識を持った特定の人たちのものであった。

コンピュータ・コードを操るプログラマー、巧みに契約を作り上げる弁護士、ビジネスの数字をバリバリ処理するMBA取得者などである。

だが、これからの世界で成功を収める上でカギを握る要素は変わりつつある。

未来をリードするのは、何かを創造できる人や他人と共感できる人、パターン認識に優れた人、そして物事に意義を見出せる人である。

つまり、芸術家や発明家、デザイナー、ストーリーテラー、介護従事者、カウンセラー、そして総括的に物事を考えられる人である。

私たちの経済や社会は、「情報化の時代」のロジカルで直線的で、まるでコンピューターのような能力を基盤に築かれたものだった。

だが、これからは、創意や共感、そして総括的展望を持つことによって社会や経済が築かれる時代、すなわち「コンセプトの時代」になる。

ほぼ一世紀もの間、西洋社会全般、特にアメリカ社会では、高い教育を受けた情報処理技術者や専門知識を身につけた人などの「ナレッジ・ワーカー」の時代でもあった。

だが、それも変わりつつある。

物質的に豊かになったことで文化的なものに対する人々の切望がつのり、グローバリゼーションによって海外で働くサラリーマンが増加した。

テクノロジーのめざましい進歩によって消滅してしまった職業もある。

私たちは今、新たな時代を迎えようとしているのだ。

その新しい時代を動かしていく力は、これまでとは違った新しい思考やアプローチであり、そこで重要になるのが「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」である。

「ハイ・コンセプト」とは、パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力、などだ。

「ハイ・タッチ」とは、他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力、そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力などである。

これまでの時代を象徴する能力、すなわち「情報の時代」を引っ張ってきた「左脳的」能力は、今日でも必要ではあるが、もはやそれだけでは十分とはいえない。

そしてかつては軽視され、取るに足らないものだとみなされた能力、つまり創作力や共感、喜び、意義といった「右脳的」な特質が、これからの世の中で大きく飛躍できるか、もがき苦しむことになるか、を決める重要な要素になってくる。

個人、家族、組織を問わず、仕事上の成功においてもプライベートの充足においても、まったく「新しい全体思考」が必要とされているのだ。

『ハイコンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代』(大前研一訳)三笠書房


「独創的な新製品をつくるヒントを得ようとしたら、市場調査の効力はゼロとなる」とは、ホンダの本田宗一郎の言葉だ。

同じことを、アップルのスティーブ・ジョブズは言っている。

「多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ」

つまり、いまだこの世にないモノだが、発売されるやいなや、「実はこれが欲しかったんだ」と消費者に思わせるモノ。

この世にないものは、市場調査をしても分からない。

社会が成熟し、物質的に豊かになればなるほど、従来型の競争は激化してくる。

しかし、従来とは全く違う発想で創られた商品や、売り方が出てきたとき、今まで大きな力を持った強者であっても、一挙に消滅する可能性がある。

これからは、美しいものをみて感動したり、創造するといった芸術的な感性や、驚きや共感、喜びや、笑い、という人間関係に必要な感性もなければ生き残れない。

それこそが創造力の源(みなもと)だからだ。

ますます、「新しいこと」を考え出す人の時代になってきた。



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