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2013.12.25

自分から離れる

NHKプロデューサー、吉田照幸氏の心に響く言葉より…

30代前半までぼくはなんの変哲もない1人の職員でした。

レギュラー番組を淡々とこなす日々でした。

それに満足もしていました。

あるとき、自分の力で番組を企画しなければならなくなりました。

まったく通らず落ち込みました。

それまで、実際にはやってもいないのに、どこかで自分はやればできると思ってました。

はかなく散ったちっぽけで尊大な自信。

退職まで考えました。

そんな八方塞がりの土壇場で「サラリーマンNEO」は生まれました。

NEOをつくる過程は、自分にとっても、局にとっても、それまで前例がないことばかりでした。

すべてがはじめて。

でも、暗中模索を繰り返す中でうまくいくコツに気づきました。

それが、『自分から離れる』ということです。

離れてよいことの1つは、自分の考えに固執しなくなる、つまり、人の声に耳を傾けられるようになる、ことです。

それまで、自分がおもしろいと思ったものしか企画として出していませんでした。

人が通した企画を見て、「なんで人はそれをおもしろいと思うんだろう。自分はちっともおもしろいと思わないのに」と考えていました。

大きな間違いです(だから通らなかったのだと、今は思います)。

新しくてもどんなに斬新でも、人の共感を得られなければ、ただのエゴです。

かといって、ありきたりでは人は喜びません。

共感できる新しさが企画のキモです。

そのためのスタートは、他人の声です。

時代の、声にならない声です。

自分の興味なんてどうでもいいんです。

大事なのは人の声に耳を傾けること。

つまり…、

エゴ=自分から離れることです。

提案も意見も全然通らない、という人は、一度振り返ってみてください。

自分の意見を聞いて欲しい気持ちと同じくらい、人の声を聞いていますか?

NEOではパロディをいっぱいやりました。

「世界の社食から」や「テレビサラリーマン体操」は、特にウケました。

しかし、イマイチうまくいかなかったものもあります。

失敗から学んだことは…

パロディをやるときは、全然関係のない分野にうまいことサラリーマンネタを仕込むと、視聴者は魅きつけられる。

その失敗を糧にしたのが、ぼくの中でも究極の企画「ゆく年くる年」のパロディ「ゆくNEOくるNEO」です。

年末の特番で放送しました。

オリジナルの厳粛な年末の雰囲気をロケで完全再現。

当時食品の偽装表示が問題になっていました。

その関係者達が反省しに集まるお寺、その名も…

『偽装表寺(ぎそうひょうじ)』

ブラックユーモア満載。

最高でした。

すべては試すことからはじまります。

考えていても何もはじまりません。

そのためには、自分から離れているとやりやすいです。

こだわりや、今までの慣習にとらわれず、「これ!」と思ったことをどんどん試せます。

ちょっと視点を変えて自分から離れてみると、解決策が見えてきます。

『発想をカタチにする技術』日本実業出版社


たとえば、熱烈に落語が好きだ、という人が自分で落語会を開催すると、長く続かないことが多い。

反対に、そんなに滅茶苦茶好きというほどでもないが、まあ好きな方かも、というボーっとした人がやると案外長く続く。

こだわりがや思い込みがありすぎると、自分と違った考え方の人が許せなくなり、多様な好みの人が混在する「会」という組織を運営できない。

なにもこれは趣味の会だけのことではなく、アイデアを出す方法にも言える。

こだわりや思い込みを捨てるには、自分から一歩離れてみること。

自分の考えに固執する人は、人の話を聞いていない。

人の声に耳を傾ける人でありたい。



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