2013.12.23 |
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視点をズラす
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宇佐美清氏の心に響く言葉より…
「古臭いものから普通をかぎ分ける」という方法があります。
ひと昔前のウイスキーのCMを紹介しましょう。
「バーのカウンターで、1人静かに飲んでいた若い女性の前に、ウイスキーの入ったグラスがひゅーつと横にすべってきて止まった。
『あちらの方からです』と、バーテンダーの手の先に中年のダンディな男性」
古臭すぎる…。
と思った人もいるでしょうか。
最近、お笑いのギャグでも見かけませんよね。
「古臭いものを見つけたら、そこから新しい発想する」
■中年の男性ではなく、若い男性がいい。
■ウイスキーのプレゼントにワクワクしない。
■ウイスキーを飲む女性がどんな服を着ていればイマドキ?
昔はこうだった。
じゃあ、今はどうなのだろう。
こういう置き換えの組み合わせも、アイデアを生むきっかけになります。
古いものがあるからこそ、その反動のように新しいものが生まれます。
それは古今東西、ずっと繰り返されている、普遍の真実です。
新しい価値を古い価値がせめぎ合い、両方が相まみえた時、まったく新しいアイデアの素が、あちらこちらに見えてきます。
アイデアを出す時には、専門的な知識も必要ですが、時にまったく違う「ものの見方」をすることも必要です。
「そのテーマについて何も知らない人のものの見方」や「趣味的なものの見方」、「反対から見る見方」などは、なかなか持ちにくい視点です。
大事なのは、視点をズラし、認識を変えること。
『ズラす!思考』(あさ出版)より抜粋引用
「幸せ」を探しに遠くまで行ったが、結局はそれは自分のすぐそばにあった、というメーテルリンクの「青い鳥」という童話がある。
新しいアイデアも同じで、それは自分の身近にある。
それは、
古臭いと感じるものの中に。
絶対だと思っている既成概念の中に。
普段、困っているものの中に。
以上、『ズラす!思考』より
見方を変え、視点をズラして、新しいアイデアを生み出したい。 |
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