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2013.12.13

明るく真剣に

齋藤孝氏の心に響く言葉より…

サッカー日本代表チームのキャプテンマークは、今のところ長谷部誠選手がもっともよく似合う。

カリスマ的にグイグイ引っ張るという感じではないが、とにかく真面目。

その徹底ぶりは、しばしばチームメイトからジョークのネタにされるほどだという。

それだけ人望も厚いということだろう。

こういう真面目なキャプテンの下では、メンバーは明るくなりやすい。

チームの中心軸が定まっていると、メンバーは安心して遠心力を使える。

勢いよく暴れ回ることができるのである。

だが、これは一歩間違えればチームとしてのタガが緩むもとにもなりかねない。

2011年のアジアカップでのこと。

初戦のヨルダン戦で日本代表は緊張感を欠き、辛うじて引き分けた。

そこで次のシリア戦の前日、彼は選手全員を集めてミーティングを開き、以下のように語ったという。

「ふざけるのと明るくやるのは紙一重だ。

若手が楽しくやるのはすごくいいと思うし、その持ち前の明るさを無くしてほしくはない。

けれども、試合や練習の場ではふざけるべきではない」

これ以降、日本代表は5戦全勝し、同大会4度目の優勝を果たすことになる。

「このミーティングが優勝へのターニングポイントだった」と語る選手が多いという。

およそスポーツのチームには、明るさが不可欠だ。

しかしそれは、気の弛みも生みやすい。

特に相手が格下の場合、「まあ大丈夫だろう」という雰囲気がチームに蔓延し、気がつけば大敗しているということがよくある。

かといって真面目の一点張りでは、雰囲気が固くなったり暗くなったりしてしまう。

そこで狙うべきは、「明るく」「真剣に」というゾーンだろう。

両方とも揃えることが、強いチームの条件だ。

そいういうチームをつくるのはリーダーの役割だが、一人ですべてを担う必要はない。

雰囲気が「明るく」なるように盛り上げ役のメンバーを自由に泳がせる一方、ときどきリーダーが「真剣に」手綱を締めてバランスを取るのが理想的だろう。

その意味で、長谷部は典型的なリーダーといえるわけだ。

『リーダーシップとは言葉の力である』日本経済新聞社


安岡正篤先生は

「徳とは無類の明るさのことである」と言われた。

調子に乗るのはいいが、乗りすぎるとそれは「図に乗る」状態となり、品がない。

ふざけすぎるのも同様に、下品で、不謹慎になる。

つまり、そこには「徳」がない。

徳とは、温情、勇気、真剣、誠実、謙虚、気品、等々のことだが、これらはすべて明るさに通じる。

暗さは、不徳であり、背徳だ。

額にしわをよせた「深刻」と、「真剣」は違う。

真剣さには、軽さと徳がある。

明るくて、真剣で、徳のある人でありたい。



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