2013.11.14 |
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世界最古の誇り
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小名木善行氏の心に響く言葉より…
昭和24年に群馬県の赤城山麓で、「槍先型尖頭器(やりさきがたせんとうき)」と呼ばれる磨製(ませい)石器が発見されました。
薄緑色に透き通った黒曜石(こくようせき)でできていて、中心には白雲のような筋状の模様が入り神秘的な美しさを放っています。
長さ約7センチ、幅約3センチの、この小さな石器は、3万年前につくられたことが調査の結果わかりました。
こうした磨製石器は、槍先型尖頭器の発掘以降、日本では関東・中部地方を中心に多数発見されましたが、海外ではオーストリアのヴォレンドルフ遺跡から出土した、2万5千年前の磨製石器があるのみです。
つまり、日本より5千年も新しい時代のものというわけです。
日本の加工技術は、なんと3万年の歴史があるのです。
ちなみに磨製石器のように石を加工しない、単なる「石器」であれば、日本では島根県出雲市の砂原遺跡から、12万年前のものが発掘されています。
自然人類学によると、いまから200万年前の人類は猿人から分化し、15万年前に現世人類が誕生したとされています。
ミトコンドリア・イブの解析では、15万年前の人類の始祖はアフリカ中央部にいたそうです。
その人類が、いまから5万年前に世界に散らばったとされていますが、日本では12万年前の石器が出土しているのです。
また、長い間、漆は中国からの渡来品だと言われてきました。
中国の浙江省(せっこうしょう)の遺跡では、いまから約7千年前の漆椀が発見されたと、中国の考古学会は発表しています。
一方、日本では、北海道函館市の垣ノ島B遺跡で、いまから9千年前の漆塗りの副葬品が発見されています。
つまり、漆の技術は日本で生まれ、中国に伝播した可能性のほうが高いと考えるのが自然ではないでしょうか。
縄文時代といえば、いまから約1万7千年前頃から3千年前頃までの時代をいいます。
この縄文時代の遺跡は、全国で数千ヶ所も発見されています。
数千といえば、すごい数です。
しかし、「世界中でどこの古代遺跡からも必ず出土しているのに、日本の縄文時代の遺跡からはまったく出土していないもの」がひとつあります。
それは何でしょうか?
答えは「対人用の武器」です。
人が人を殺すための「武器」が、日本の縄文時代の遺跡からは、まったく出土していません。
もちろん、矢尻(やじり)や石斧(いしおの)、石包丁のようなものは数多く発見されています。
日本で発掘される矢尻はとても小さく、ウサギやタヌキを狩るための道具としては使えても、とても対人間用に使えるようなものではないのです。
石斧も同じです。
柄(え)が細く長くて、斧の先端の石が小さい。
こんなもので人をひっぱたいたら柄のほうが折れてしまって、戦闘ではまったく役に立ちません。
もうひとつ申し上げると、いまから1万6千5百年前の土器が、青森県の大平山元1(おおだいらやまもといち)遺跡で見つかっています。
これは、まぎれもなく「世界最古」の土器です。
1万年前といえば、ヨーロッパではまだ旧石器時代です。
それよりも6千5百年も前に、日本では非常に高度に発達した文化が熟成されていたわけです。
そして日本は、その時代にすでに土器を作り、集落を営み、武器を持たずに人が人を助け合う文化を熟成させていたのです。
これはすごいことです。
漆の木片が出土した鳥浜貝塚からは、布製の衣類も出土しています。
なんと、その装飾(模様)や仕立ては、当時の着物をきて原宿の街を歩いても、なんら違和感のないほど、精巧で、美しく仕上げられているのです。
それなのに、誤った教科書などの影響で多くの日本人が、縄文時代の人々は鹿の毛皮をまとった半裸の姿で、石斧を持ってウッホウッホとやっていたかのように印象づけられています。
人は、おおむね25年で一世代が交代するといわれます。
これは今も昔もほとんど変わりません。
縄文時代は1万5千年前ですから、なんと600世代が交替したわけです。
だいたい16代400年たつと、外観や気質など国民の特徴が固定するのだそうです。
その40倍もの期間、私たちの祖先は、武器を持つよりも働くこと、和を尊ぶ文化をずっと守り通してきたわけです。
日本文化は、世界の良心の「最後の砦(とりで)」だと言った人がいました。
私もそう思います。
日本が特定の国々に翻弄され続けているのは、戦後の日本人が日本人としての価値観や国家観、誇りを失っているからだと思います。
いま私たち日本人は、世界最古の和の文化を築いてきた誇りある民族であることを自覚し、日本民族としてのアイデンティティーを取り戻す時期にきているのではないでしょうか。
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ 日本人!』彩雲出版
文明の発祥の地は、メソポタミア、エジプト、インダス、黄河の世界四大文明であると、今だに信じている人は多い。
世界最古の土器は青森県の大平山元遺跡で見つかった1万6500年前のもので、メソポタミア最古の土器は紀元前5000年頃と言われ、1万年も日本のが古いのだ。
昨今、考古学の定説がことごとく覆されてきた。
アインシュタインのあまりにも有名な言葉がある。
「近代日本の発達ほど、世界を驚かしたものはない。
この驚異的な発展には、他の国と異なる何ものかがなくてはならない。
果たせるかなこの国の、三千年の歴史がそれであった。
この長い歴史を通して、一系の天皇をいただいているということが、今日の日本をあらせしめたのである。
私はこのような尊い国が、世界に一カ所位なくてはならないと考えていた。
なぜならば世界の未来は進むだけ進み、その間幾度か戦いは繰り返されて、最後には戦いに疲れる時がくる。
その時人類はまことの平和を求めて、世界的な盟主を挙げねばならない。
この世界の盟主なるものは、武力や金力ではなく、凡ゆる国の歴史を抜き越えた、最も古くまた尊い家柄ではなくてはならぬ。
世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰る。
それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。
吾々は神に感謝する、吾々に日本という尊い国を、作って置いてくれたことを」 (Wikipedia)より
もう一度日本人としての自信と誇りを取り戻し、前を向いて進んでいきたい。 |
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