2013.11.6 |
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根の力
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坪内忠太氏の心に響く言葉より…
樹木は10メートル以上の高さのものも珍しくない。
しかし、どんな高い木であっても、てっぺんまで水が行きわたり青々と茂っている。
どんな秘密があるのか。
まず考えられるのは毛管現象だが、これだけでは10メートル以上上がることはできない。
では、葉が水分を蒸発させ、その力で吸い上げているのか。
しかし、葉のない季節も水は先端まで届いている。
となると最後は、根の力(根圧)ということになるだろう。
根からぺってんまでの水の通り道は導管と呼ばれ、毎年、樹皮の裏に新しくつくられる。
地中の水はまず浸透圧で根毛に入り、枝根、根、導管を通っててっぺんまで押し上げられる。
根圧というのはそれほど強い力なのである。
もちろん、毛管現象、蒸発力もそこに加わる。
『子どもにウケる楽しい雑学』新講社
「良樹細根(りょうじゅさいこん)」という言葉がある。
良い樹は、根が細かく張っている、ということ。
大きな木になればなるほど、その根は深く広く張っている。
すなわち、「大樹深根(だいじゅしんこん)」。
どんなに見た目がよい木であろうとも、根が深く広く張っていない木はちょっとした風雨ですぐに倒れてしまう。
人も同じで、大樹になりたければ、人間力という「地力(じりき)」をコツコツ身につけるしかない。
人としての土台の力、「根の力」を身につけたい。 |
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