2013.11.1 |
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幸せの秘訣
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アレクサンダー・ロックハート氏の心に響く言葉より…
あるビジネスマンが新聞を買うために売店に立ち寄った。
彼は店員に礼儀正しく接したが、店員は何も言わずに無愛想な態度で新聞を差し出した。
するとビジネスマンはにっこりとほほ笑んでお金を払い、お礼を言いながら新聞を受け取って立ち去った。
その様子をはたで見ていた人が「店員があんなに無愛想なのに、なぜ客であるあなたは愛想よく振る舞うのですか?」とたずねると、彼はほほ笑みながらこう答えた。
「相手がどんなにネガティブな態度をとっても、私はポジティブな態度を貫くことをモットーにしています。
相手がネガティブな態度をとるのは、相手の自由ですが、私がポジティブな態度を貫く自由を奪う権利は誰にもありません」
ポジティブ思考は一時的な考え方というよりは生き方の問題である。
ポジティブ思考は、人生に対してポジティブな見方をする能力を意味する。
それがひいてはポジティブな行動につながり、ポジティブな結果を生む。
ポジティブな人生観を持っている人は、世の中を素晴らしい場所だと考え、周囲の人や状況のよい部分を積極的に見つける。
エマーソンは「心が健全かどうかは、あらゆる局面でよい部分を見つけるかどうかでわかる」と言っている。
ギリシャ神話によると、かつて、オリンポス山に住む神々が会議を開き、幸せの秘訣をどこに隠せば、人間がそれを見つけたときに最も感謝するかを話し合ったという。
「高い山の上がいい」「地中深くに隠そう」「深い海の底に隠すべきだ」など、さまざまな意見が出た。
そのあとで、ある神が「人間の心の奥深くに隠すのが一番いい」と提案した。
幸せは財布の中にお金がいっぱい入っているかどうかではなく、心の中で豊かな気持ちでいっぱいになっているかどうかに左右される。
『自分を磨く方法』ディスカヴァー
自分の心が豊かで余裕があるときは、人の過ちや、多少のやかましさには寛容になれる。
反対に心に余裕がないときは、ちょっとした気に障(さわ)るような言動に、イライラしたり怒ってしまったりする。
心理学では、「他人を変えることはできない」と言う。
他人のネガティブな言動に引きずられる人は、他人を自分の価値感と同じように変えようとしていることに気付かない。
「相手がどんなにネガティブでも、自分は自分、とポジティブな態度で接する」
あらゆる局面でよい部分を見つけられる人は、心の奥深くに隠された「幸せの秘訣」を見つけ出すことができる。
たとえお客の立場であっても、にっこりと愛想よく接したい。 |
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