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2013.10.27

お金持ちになれる人

江原啓之氏の心に響く言葉より…

日本人のいけないところは清貧(せいひん)を善とする思想でしょう。

健康な体があるのなら、貧(まず)しき隣人の分、病弱な隣人の分まで働いて稼いで、どんどん寄付をすればいいのです。

日本人の奥ゆかしさはすばらしい美徳ですが、自分の口を糊(のり)することしか思い至らないというのは慎(つつ)ましさの履(は)き違えだと思います。

知恵やアイデアだけで稼ごうとしてもお金は稼げません。

本当に稼げる人は、まず、どうすれば人に喜んでもらえるかを考えています。

成功している人は金銭欲だけが先行しているのではないのです。

必ずそこに付加価値、つまりサービスを加える努力をしています。

そのサービスには、やはり愛がこもっていないといけません。

いかに相手を喜ばせるか、貢献しつつ代償を得ているというだけのことです。

そうした〈何かを与える知恵〉のない人に限って、拝金主義だったりします。

『宝くじにでも当たらないか』『遺産でも転がり込まないか』と、考えるのはお金のことばかり。

そいう人に限って感謝がないのです。

たとえば、人からごはんをごちそうになったら、一食分浮くわけです。

その一食分は、目に見えないお金をもらったのと同じ。

それを感謝しないでいれば、ごちそうしてもらえなくなるのも当たり前です。

お礼を言うときにも、私は「ごちそうさま」を二度言うべきだと思っています。

その場で言って、何日かたってまた言うのです。

もちろん気持ちが入っていることが大事。

すると相手は、『またごちそうしよう』という気になるのです。

たった百円のアメでもいいから、「このあいだはごちそうさまでした」とお礼とともに差し上げるくらいの気遣いは欲しいもの。

それは手紙でもいいのです。

「ごちそうになりました」と、手書きで感謝のメッセージカードを出すのもいいことです。

相手が『やってあげてよかった』と思ってくれるかどうかは、突き詰めれば、人に対する想像力、感謝、思いやりがあるかどうかなのです。

そういう感性がある人はお金持ちになれます。

『苦難の乗り越え方』PARCO出版


「売ることを楽しむ。

お客さまを喜ばせることを楽しむ」

この言葉は、三井越後屋を創業した三井高利の母、殊法(しゅほう)のもの。

(江戸商人88の繁盛訓・植西聡)より

「どうしたら儲かるか」とそれだけを考えることは、お客からいかにして効率よくお金を巻き上げられるか、と考えるのと同じ。

巻き上げられる側のお客はたまったものではない。

商売の本筋は、儲けようと思うことではなく、「どうしたらお客が喜んでくれるか」と考えること。

お客が喜んでくれれば、必然的にお金はついてくる。

ごちそうになった時に「ごちそうさま」を言われ、日を置いてからまたお礼を言われるのはとても嬉しいものだ。

同様に、お店や飲食店で、何かを買ったり食べたりしたとき、その場で、「ありがとう」というのは当たり前だが、次の日にメールなどで、「昨日はありがとうございました」と言われるのも気持ちがいい。

「お金持ちになれるかどうかは、『人に対する想像力、感謝、思いやり』という感性があるかどうか」

仕事でもプライベートでも、いつも「人を喜ばせる人」でありたい。



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