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2013.10.15

ニュースとは

田中真澄氏の心に響く言葉より…

マスコミの情報は、広い意味でのニュースである。

そのニュースとはなんだろうか。

どの辞書にも「ニュースは、新しい、珍しい、悲しい出来事」と説明してある。

よく、マスコミは他人の不幸を飯の種にしていると言われるが、それは、不幸な出来事や悲しい事件は、幸せな出来事、嬉しい事件に比べると、その数が少なく、希少価値があり、ニュースになるからである。

このことに気づけば、幸せなこと、楽しいこと、明るいことが、世間には満ち満ちており、その数があまりに多すぎるから、ニュースとしては取り上げられないのだと認識できる。

この認識がとても大事なのである。

このことをいつもはっきり意識している人は、嫌な、暗いニュースに接しても、これはごく少ない事例に過ぎないと受け止め直し、そうしたことがニュースとして流されてても、それに振り回されて、自分までが悲観的になることはないのである。

かつてアメリカのメットライフ保険会社では、セールスマンの採用試験で不合格になった人の中から、楽観度テストの結果がよかった人たちを選んで採用し、その人たちだけの特別のグループを編成した。

このグループと採用試験に合格した悲観的なセールスマンの人たちと、その後の成績を比較してみたところ、楽観組は1年目で21%、2年目では57%も悲観組を上回ったという。

この事例は、頭はよくても悲観的な人は、保険のセールスのような、現場で客から断られることの多い仕事にはなじみにくく、実際の仕事もあまりできないことを示している。

こうした傾向は、程度の差はあっても、どの業界にも存在する。

だから、悲観組の人は、現場を避け、現場に出なくてもいい仕事に就きたがるのである。

大体、官公庁や大企業のサラリーマンになりたがる人は、そうしたタイプの人が多い。

しかし、これからは、現場に弱い人では、“大競争の時代”といわる21世紀を勝ち抜くことはできなくなる。

勝負に勝つには、現場での厳しい試練を通して、個人個人が実績を重ねていく過程で、真の実力を身につけていくしかないからである。

『明るく生きれば人生は好転する』かんき出版


物事を観念や抽象的に考える人は、悲観論に流れやすい。

反対に、現場で具体的に考え、行動し解決しなければならない人は、楽観論で考える。

日々の仕事や生活は、具体的に動かなければ少しも前に進まないからだ。

楽観的な人は、行動が先行する。

そして、行動してダメだったらまたやり直せばいいと考える。

悲観的な人は、やる前からダメだと思って行動を躊躇(ちゅうちょ)する。

頭で考えるから不安が増大し、心配事が増える。

そして、悲観的なニュースにも振りまわされやすい。

本当は…

「世の中には、幸せなこと、楽しいこと、明るいことが満ち満ちている」

物事を楽観的に考え、具体的に動きたい。



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