2013.9.24 |
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ツキは伝染(うつ)る
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西田文郎氏の心に響く言葉より…
「ツキや運は、他人が運んできてくれるものである」
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」という名言は、プロ野球の元監督・野村克也さんのおかげで有名になりました。
もともとは平戸藩の藩主・松浦清の剣術書『剣談』にある言葉のようです。
私流に解説すれば、こうなります。
「敗れた者は、努力すべきことを行なっておらず、必然的に敗れている。
勝つ者には努力以外の『ツキや運』という、見えない偶然の力が働いている」
しかしツキや運は、果たして偶然なのでしょうか。
答えはノーです。
勝つ者は、自己マネジメントと対人マネジメントの両方に優れており、それによってツキと運を呼び寄せていたのです。
というのもツキとは、出会いのことです。
他人が運んできてくれるものであり、その持続を運と呼びます。
したがって、ツキを呼び込んで、運をよくするには対人マネジメントが欠かせないのです。
ツキを呼び込むための対人マネジメントの第一は、「ツキのある人間と付き合え」です。
その理由はツキや、ツキのなさは、伝染(うつ)るものであり、伝染性だからです。
実際、ツキのある人は、必ずツキのある人同士で付き合っています。
ツキのある人間同士が集まり、有益な情報を交換している。
また成功談や失敗談を披露し合い、互いに刺激し合う。
ノウハウやアイデアもいっぱい転がっています。
だからツキがツキを呼び、ますます成功してしまうのです。
一方、ツキのない人の場合は、どうでしょうか。
やっぱりツキのない者同士が仲よく集まっています。
集まってグチをこぼしたり、上司や部下をくさしたり、あるいは女房の悪口でストレスを発散している。
不平不満が何より好きで、前向きな話でも出ようものなら、「おッ、まじめだなあ」「エラそうに」などと反感を買ったりするのです。
グチや悪口、不平不満、ネガティブな話というのが、ツキのない人間に共通の行動特性なのです。
すぐ怒ったり、あっさり落ち込んだりするのも特徴です。
つまり感情のコントロールが苦手。
ですからツキのある人間のポジティブシンキングとはどうしても相容れず、なかなか付き合ってもらえません。
ツキや運は必然であり、いわば自己責任なのです。
『1リーダーを支える 英断の言葉』現代書林
友達を見ればその人がどんな人かはすぐわかる、と言われる。
悪人と付き合っていれば、「悪人の仲間だろう」、と思われるように、「類は友を呼ぶ」ということ。
だからこそ、「ツキのある人間と付き合う」ことが大事だ。
ツキ運のある人を、「持っている人」という。
絶体絶命の不利な状況に陥ったとしても、なぜか不思議に勝ちがきたり、うまくいってしまう人だ。
「持っている人」は、どんな状況でも嘆かないし、グチや不平不満を言わない。
「ツキは伝染(うつ)る」
ツキのある人と付き合うことはとても大事だ。 |
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