2013.9.22 |
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アフターユー
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戸塚隆将氏の心に響く言葉より…
心に余裕があると、行動にも余裕が生まれます。
行動に余裕があれば、心にも余裕が生まれます。
これはポジティブ思考がよい結果を生み出し、よい結果がさらにポジティブ思考を生み出すサイクルに似ています。
まずは心の持ち方や思考を変え、行動を変えていく。
動き出せば、あとは好循環が生まれるものです。
私は、心に余裕を持つ意識を保ち続けるために、日頃「アフターユー」を大事にしています。
単純に言えば、ドアを開けて建物に入る時、狭い通路を歩く時、なるべく相手に道を譲る、という心がけです。
相手に譲る気持ちは、相手に必ず通じます。
譲られた相手は、こちらに感謝をしてくれます。
そして次ぎに、相手は自分に対してお返しに、道を譲ってくれる。
お互いが相手を思う気持ちは必ず伝播していくため、人間関係も良好なサイクルに入ります。
ハーバードの学生も、皆びっくりするほどアフターユーが板についています。
見事なまでに自然体で相手に先を譲ります。
ブッフェ形式の食堂でパンやスープを盛り付ける時、寮の扉をあける時、クラスルームの席から出入りする時、売店でレジに並ぶ時、駐車場に続くエレベーターですれ違う時。
それは、男性が女性に対してのみ譲るレディーファーストの時だけではありません。
女性同士、男性同士、異性間においても頻繁に見られます。
ハーバードの学生にアフターユーの精神が徹底されているのは、幼少の頃から譲り合いの精神を教え込まれているからです。
競争意識の激しいアメリカ社会だからこそ、競争に一定のルールが設けられているのだと、私は解釈しています。
民族、人種、出身地、母国語などが様々な社会においては、同一民族間の暗黙の常識というものがありません。
だからこそ、明白なわかりやすいルールが生まれます。
『世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?』朝日新聞出版
「アフターユー」は、日本語では、「お先にどうぞ」。
「お先にどうぞ」が言える人は、自分を後回しにして、一瞬待つことができる人。
待つことができる人は、自分を客観視できる心に余裕のある人。
反対に、何でも自分優先とわれ先に行こうとする人は、自分のことしか考えられない利己の人。
「アフターユー」が言える人は、他の人を思いやれる、利他の人。
どんなときも「お先にどうぞ」、が言える心に余裕のある人でありたい。 |
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