2013.8.27 |
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感心魔
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立川談四楼氏の心に響く言葉より…
ナポレオンは、ヨイショが大嫌いだったそうです。
下手におべっかなんか言う奴は、とんでもない目に遭いかねませんでした。
そのナポレオンに対して、「あなたのそういうところがエライ!」ってほめた人がいたらしいですね。
そしたら、「お前はわかってるやつだ」ってことで重用されたらしい。
かように、人はわかってくれる人、共感してくれる人がほしいものなんです。
落語家の仲間に、“感心魔”っていうのがいるんですよ。
「こいつ、本当にモノを知らねぇんじゃないか?」って思うくらい、とにかく何にでも感心しちゃうんです。
「へぇー!?」とか、「ほぉぉぉーっ!?」とか。
おそらく、意識してやってるわけじゃないんですよ。
天然なんです。
作為がないんです。
本当に感心しちゃうんですよ。
前座にまで感心しちゃったり。
でも、そいつは人気があるんですよ。
みんな集まってそいつがいないと、「なんか寂しいな」ってことになって、「ああ、あいつがいないな、あいつ呼ぼう」って必ずなるんですよ。
で、呼ぶと「おお!なに?こんな時間にこんなに集まってるの!」って、もう感心しながら入ってくるんですよ。
「すごいねぇ!」「盛り上がってるねぇ!」って。
それで、「こいつ、また始まったよ」ってなるんですけど。
でも、それで場が盛り上がるワケです。
とにかく徹底的に感心してみる。
人は共感・感心してくれる人が好きなんです。
多少、大ゲサだっていいんですよ。
『ほめる力 人に認められる極意、教えます』学研
「傾聴の三動作」という、田中真澄氏の言葉がある。
「話し三分に 聞き七分 うなずき、あいづち、驚きの表情」、というものだ。
人の話を聴くときのもっとも喜ばれる態度がこの「傾聴の三動作」
とくに、驚きの表情や、声に出して感心するような姿勢は、話し手にとってはとても好ましいものだ。
感心魔は人を喜ばせる。 |
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