2013.8.16 |
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ご利益
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斎藤一人さんの心に響く言葉より…
ところでさ、「ご利益(りやく)」ってどういうことだか、みんな、知ってるかい?
ご利益ってのは、こういうことをいうんだよ。
たとえば、ウチがそば屋をやってて、店がウマくいってないとするじゃない。
それが、ある日、観音参りに出かけて、回っているうちに腹が減って、近くのそば屋に入ったら気づくんだよ。
「ウチのそばと比べて、ここ、ウマいよ!」とか。
「この店はエラい、店員のカンジがいいな」とか。
それから、「この店、こんな新しいメニューやってるんだ!」とか。
そういうのを、神のひらめき、というんだよ。
それで、「ウマいね、これ、ウチのよりウマいよ」とか、「ウチのはマズイよ」とか気づかせてくれるから、「オレのそばの作り方、変えよう」とか。
わかるかい?
要するに、自分がよきほうに変わることをひらめかせてくれるのをご利益というんであって。
だから、たとえば、観音参りに行って願いごとをするんじゃない。
願ったら、望みどおりのものが出てくる、ということはまずないんだよ。
願うと、道が見えてくるんだよ。
正しい道が見えてきて、それに対して行いを変えて、初めて願いが叶う。
要するに、やることを変えないで、人生を変えることはできないんだよ、この星は。
願って叶うのは、あの世だけなんだよ。
この世は、願って「これ、やりたい」ってことがわかったら、なんというのかな、行動の星なんだよ。
だけど、方針がわからないんじゃ、行く道がわからない。
だから、過去形で願ったりすると、現実になったような気になってきて、神も味方したときに何をやるべきか、わかってくるんだよ。
しあわせになりたくて、「しあわせになりました、ありがとうございます」って、願うとすると、今、自分は何をするべきかが見えてくる。
たとえば会社に行っても、笑顔でいるとか、みんなにあいさつするとか、「社長のおかげですよ」と言うとか。
同じサラリーマンをやってても、やることが見えてくる。
それの正しいやり方が見えてくる。
で、やることが見えてきてんのに、あなたがもし、それをやらないんだとしたら、本当はやりたくないんだよな。
その結果、ぜんぜん変わらない。
『これまでしたことのない話』“斎藤一人&枡岡はなゑ”サンマーク出版
悩んだときは、どうしたら上手にいくか、必死に何日も考えるより、先に行動を起こすほうがうまくいくことが多い。
商売の関係なら、同業の店や会社を見に行く。
人間関係で言うなら、上司に「いつも感謝してます」とか、「笑顔でいる」とか、「元気のいいあいさつをする」などを、先にやってみる。
つまり、少しでも行動を起こせばそこにやるべきことが見つかる。
ただ頭のなかでグルグル色々なことを考えていても、何も変わらない。
「ご利益とは、神社などで願って叶うことではなく、よきほうに変わるひらめきがあること」
地球は行動の星。
行いを変えれば、人生も変わる。 |
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