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2013.8.10

100%好かれる1%の習慣

日本コミュニケーションマナー協会代表、松澤萬紀氏の心に響く言葉より…

国内線のCAとして、多いときで1日に2000人以上のお客様と接してきた私は、「人の思いや気持ち(内面)は、日常の行動(外面)にあらわれる」ことを学びました。

12年間のフライト生活を振り返ったとき、たくさんの方の笑顔が、いまも心に残っています。

なかには「もう一度お会いしたい」と思う、素敵なお客様もいらっしゃいます。

たとえば、歌手の松田聖子さん。

私が松田聖子さんに惹かれたのは、彼女の振る舞いに、CAに対する気づかいが感じられたからです。

そのひとつが、お礼のしかたでした。

私がお茶をお出しした際、彼女は、となりの席の方とお話をしていたにもかかわらず、可能なかぎり上体を私のほうに向け、私としっかり目を合わせ、笑顔で「ありがとうございます」とお礼をしてくださいました。

それも一度ではありません。

フライト中、何度も同じようにおじぎをしてくださいました。

そして、なんと飛行機を降りるときにも、「おいしいお茶をありがとうございました」とお礼を述べてくださったのです。

松田聖子さんの振る舞いに、本当に、一瞬で心をつかまれたのを、覚えています。

私は、松田聖子さんが「有名人だから」という理由で、「もう一度会いたい」と思ったわけではありません。

彼女が多くのファンに慕われているのは、「相手がどう思うか」「なにをすれば相手が喜んでくれるのか」を察する「相手を気づかう心」があり、それを言葉と行動に込める習慣を持っているからなのです。

そんな人は、ほぼ100%に近い確率で、どんな人からも好かれます。

ですが、その気づかいの習慣を持っている人は、わずかに「1%」でしょう。

そして、やろうと思えばだれでも実行できる、たった「1%」の習慣です。

「お茶をいただいたら、『ありがとう』を言う」のは、だれにでもできることかもしれません。

ですが、レストランで見ていても、スタッフにお礼を言う人はとても少ないです。

相手に向き合い「だれにでもできるかんたんなこと」だけれども、「1%の人しかやっていないこと」を習慣にしている人は、ほぼ100%に近い確率で、まわりの人の心を「あたたかく」するのです。

『100%好かれる1%の習慣』ダイヤモンド社


私はお金を払っているお客なのに、なぜ自分がお礼を言わなければならないのか、という意識の人は多い。

だから、レストランや、コンビニで、お礼を言う人はわずかに「1%」の人。

お店で物を買っても、レストランでも、「ありがとう」を言う習慣を持っている人は、家族や、友達や、会社の同僚に対してごく普通に「ありがとう」を言うことができる。

「気づかい」や「ありがとう」という感謝の気持ちは、それが習慣になっていない限り、自然な形で出すことはできないし、相手の心に響かない。

どんなときも誰に対しても、「ありがとう」の言葉を習慣にしたい。



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