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2013.7.24

信じられるかどうか

浜松医科大学名誉教授、高田明和氏の心に響く言葉より…

プラセボということばは、もともとはラテン語です。

英語読みの「プラシーボ」と表記させることもあり、英語でいえば“I shall please”にあたります。

直訳すると「私は喜ばせる」とか「私は安心する」という意味になります。

日本語ではこれを「偽薬(ぎやく)」と訳すこともあります。

偽薬、すなわち、ウソのクスリ。

薬でもないのに薬のような働きをするもの、ということです。

プラセボ効果について語られるときにしばしば登場する有名な逸話があります。

1957年、米国でのこと。

米国心理投影法学会の会長に就任したブルーノ・クロファー教授は、就任演説で次のような話を披露しました。

それはカリフォルニア州のロングビーチにある病院で実際にあったことでした。

治療を受けていた末期の悪性リンパ腫の患者は、大きいものではオレンジほどの腫瘍が体のいたるところにできていて、診察したウエスト医師は「余命は数日」という診断を下しました。

当時、その病院では新しく開発された抗ガン剤「クレビオゼン」の臨床試験を行なっていました。

この話を聞きつけた患者は、クレビオゼンを注射してほしいと医師に懇願します。

しかし、医師はこの患者の願いを断ります。

クレビオゼンの臨床試験に参加できるのは“余命3ヶ月以上の人に限る”とされていたからです。

いったんは拒んだものの、患者からのたっての希望ということでウエスト医師は、ある金曜日の午後、クレビオゼンを投与します。

その結果はすぐに現れました。

週末をはさんだ翌週の月曜日、その患者はベッドを離れて看護師と雑談ができるまでに快復していました。

しかも驚くべきことに、腫瘍がまるで溶けてしまったかのように半分くらいの大きさになっていたというのです。

さらに、その10日後、ガンの症状はまったく消えてなくなり、患者は自家用飛行機を運転できるまでに快復しました。

ところが、その後、事態は急展開します。

新聞に“クレビオゼンに薬効なし”という記事が出たのです。

これを読んだ患者はしだいに元気を失っていき、うつ状態になります。

そして、その2か月後にはガンがその勢いをとりもどしてしまうのです。

その結果、病状は、患者が最初に病院を訪れたときと同じレベルに逆もどりしてしまいました。

そこでウエスト医師は患者に「そんな話を信じてはいけない」と諭します。

さらに、

「これはスーパークレビオゼンで、効き目は2倍になっている」

と言って、ただの食塩水を注射しました。

すると、ふたたび“奇跡”が起こります。

ほどなく腫瘍が消え、ふたたび歩けるまでに快復したのです。

また自家用飛行機にも乗れるまでになりました。

話はここで終わりません。

その2か月後、全米医学会によって行なわれた大規模なクレビオゼンの治療効果の調査を新聞が報じたのです。

ふたたび“効果なし”と。

一度ならず二度までも、この患者は“期待を裏切られた”わけです。

この記事を読んだ患者は、その数日後に入院し、そのさらに2日後に亡くなりました。

『うつもボケも寄せつけない 脳と心がホッとする健康学』すばる舎


「これはまったく活性作用をもたない砂糖の錠剤だが、これを飲んで多くの人が“よくなった”と言っている」

と医師が、プラスもマイナスの情報も、伝えた結果、14人のうち13人に顕著な改善がみられたという実験がある。

「活性作用をもたない」とは「薬としては効果がない」という意味だが、医師から提示される情報の真偽よりも、そのことばを使っている医師が“信じられるかどうか”のほうが、患者にとってより重要である。

すなわち、医師のことばを患者が信頼することで、プラセボ効果がよりいっそう高まるということ。

この研究事例からわかるのは、情報の属人性だ。

以上、(同書より)


情報の属人性とは、誰が言ったかで、信じる人もいれば、信じない人もいるということ。

「あの人が言うんじゃ、嘘っぽい」と言われてしまうか、「あの人が言うんなら、信じる」と言ってもらえるのか。

信頼される人は、言葉だけでなく行動も一致している人であり、裏切らない人、信じられる人、すなわち誠実な人だ。

小さな子供は親に対して、何の疑いももたない。

100%信じているからだ。

しかし、大人になるにつれ世間のアカにまみれ、信じる心を失っていく。

「大丈夫」、「うまくいく」、「きっとよくなる」…

人を励まし、元気付ける人でありたい。



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