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2013.7.16

たいまつの火

『心が目覚めるいい話』の中から、心に響く言葉を…

忙しい日々を送っていると、私たちはともすれば目先のことばかりに関心を寄せ、本来の目的を見失いがちになります。

自分自身が何を目指しているのか、常に心にとどめておく必要があるのではないでしょうか。

江戸時代の剣豪、千葉周作が舟で夜釣りに出かけた時のことです。

釣りに夢中になっているうち、いつのまにか帰る方角を見失ってしまいました。

一生懸命目を凝らすのですが、たいまつの明かりが届く範囲しか見えず、案内の船頭も途方に暮れてしまいました。

それでもなんとか船宿に戻ることができ、一同ほっと一息をついたところへ、海に慣れている老人がやってきて船頭をこう叱ったといいます。

「海辺に長年住みながら何ということだ。

なぜたいまつを消さなかったのだ。

たいまつがあると近くは見えても遠くは見えない。

火を消せばどんな闇夜(やみよ)でも里はわかるものだ」

これを聞いて周作は、目の前ばかりを明るくしていると、遠くは見えなくなるものだということを教えられたということです。

『心が目覚めるいい話』“PHP総合研究所 研究本部編”PHP研究所


大事にしているものはなかなか捨てられない。

しかし、何かを捨ててみると、見えてくるものは多くある。

肩書、お金、見栄、世間体…

そして、闇夜のたいまつの火。

猿が、壷に入った木の実を握ったまま離さなかったため、猟師に捕まってしまう話がある。

握った手を離せば、壷から手は抜けるのに、目の前の利益に目がくらんで、自分の身まで危うくしてしまう。

何かに執着しすぎると、本当に大事なものが見えなくなる。

時には、日常を離れて、心静かに遠くを見つめることも必要だ。



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