2013.7.11 |
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ポジティブ思考とネガティブ思考
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ドクター・ジョンF・ディマティーニ氏の心に響く言葉より…
私自身、18歳のときから数年間、ポジティブ思考を追求してきました。
しかし、ポジティブ思考でいようとすればするほど、ネガティブな自分が顔を出しました。
いつでもいいところだけを見ていようとするのですが、やはり落ち込むのです。
「なぜいつも、ポジティブでいられないのか?」
私はずっと、疑問に思っていました。
1987年ごろのことでした。
私は、とあるポジティブ思考のセミナーを聞きに行きました。
満員の会場の中で、ポジティブ思考を提唱するリーダーの一人が、彼の妻とともにステージに上がり、こう言いました。
「私は、ポジティブ思考のリーダーとして知られていますが、正直にお話しします。
私は、あなたがたがこれまで出会った人の中でも、もっともネガティブな男です」
その横では奥さんが、「本当にそうです!主人は間違いなくネガティブな側面をもっています」と言うかのように、しきりにうなずいていました。
この男性は、自分のネガティブな部分とバランスをとるために、ポジティブ思考の本を書いたんだ、それが正直なところだ、と言いました。
この経験が、私の目を覚まさせてくれました。
ポジティブもネガティブも両方あってよいということ、どちらか片面だけで生きることはできないということに気づかせてくれたのです。
こうして、私はたくさんのメンターと個人的につきあうようになり、近くで接すれば接するほど、彼らはいつでも楽天的なわけではなく、悲観的なところもあり、つまり両面をもっているということがわかりました。
私はこうして幻想から自由になることができました。
もしあなたが、自分の中に両面を見つけることができたなら(たとえば親切で意地悪、ポジティブでネガティブ、愉快で不愉快)、それは完璧に正常で、健全なのです。
混乱する必要はありません…それはギフトなのです。
あなたには両面が必要で、そのすべてを愛せばよいのです。
ネガティブな面はあなたを謙虚にし、あなたを中心にもどしてくれます。
また、ポジティブな面は、あなたを夢の実現へと向わせてくれます。
バランス思考は、人生に新しい可能性をもたらします。
私たちは、自分以外の誰かになる必要はないのです。
私たちはただ、バランス思考で、ポジティブな面もネガティブな面もあわせもつ、ありのままの自分自身でいられるのです。
自分の両極を、また他人の両極を受け止めていきましょう。
『成功のタイムリミット』フォレスト出版
ポジティブ思考が本質的に大事なことは言うまでもない。
しかし、常にポジティブ思考一辺倒でいけないときもある。
大事なことは、ネガティブな考えにおちいったとき、それを出来るだけ早く、なるべくなら一瞬にして、それをポジティブ思考に切り替えることができるか、だ。
マイナス感情をプラスにできれば、その落差が大きければ大きいほど、幸せ感は大きく感じる。
問題なのは、一面しか見ることができず、ネガティブ思考にどっぷり浸かり、そこから変化できないこと。
東洋の思考方法は…
一面思考ではなく、多角度思考。
片面思考ではなく、両面思考。
枝葉ではなく、本質思考。
短期ではなく、長期思考。
時に、ネガティブなことも吐き出さねば病気になってしまう。
裏もあれば表もある。
一つのところに留まらず、かたよらず、とらわれずに、自由自在。
たとえ、ネガティブなときがあったとしても…
長い目で見て、ポジティブ思考でいけたら最高だ。 |
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