ご注文はこちらから


パクチーのサプリメント・パクチーエナジーゴールド(コリアンダーのサプリメント)
トップページ製品紹介特長・成分会社案内特商法に関する表記買い物カゴよくある質問人の心に灯をともす


2013.6.26

行動格差の時代

遠藤功氏の心に響く言葉より…

2011年の名目GDPは中国に抜かれ、世界3位に後退。

高い技術力で世界を席巻し、日本経済を牽引してきた大手電機メーカーは軒並み巨額の赤字に転落。

日本凋落(ちょうらく)の象徴のように喧伝されている。

その間にのし上がってきた韓国や台湾、そして中国勢。

彼らは独自の問題を抱えているとはいえ、この10年の勢いという意味では日本とは比べようもない。

民主党から自民党政権に変わり、少しは流れが変わるきっかけになるかもしれないが、日本を蝕んできた病巣は構造的なものであり、政権交代で解決するほど柔なものではない。

しかし、ことビジネスに関して言えば、日本企業が抱えている問題の根っこは、実はきわめて単純だ。

日本企業に勢いが乏しいのは、技術の問題でも、戦略の問題でも、知識の問題でもない。

我々が負けているのは、明らかに「行動」で劣っているからである。

欲望に目覚めた新興国は、その欲望を充たすためにがむしゃらに動き回り、汗をかく。

それは日本が高度成長のときに「エコノミックアニマル」と揶揄されながらも、世界を蹂躙(じゅうりん)してきたのと同じことだ。

今、アフリカにせよ、ブラジル奥地のアマゾンにせよ、限られた未開拓の市場を熱心に行き来するのは、中国人であり、韓国人である。

そこに日本人の影はない。

成熟という名の下で、我々はガツガツすることを嫌い、手抜きに慣れ、動きが極端に鈍くなっていった。

敵が行動を武器に勝負を仕掛けているのに、こっちの行動が劣化する一方なのだから、勝負の行方は自ずと決まっている。

今から30年前、ビジネスにおいては「知識」がきわめて有効だった。

マネジメントという考え方が生まれ、経営における合理性で、先端的な知識を持っていることが、勝負を決する大きな分岐点だった。

まさに、「知識格差」の時代だった。

しかし、ビジネスや経営の知識は瞬く間に大衆化し、知識だけで大きな差がつくことはなくなった。

その次に訪れたのが、「情報」だった。

情報時代の到来とともに、どれだけ有効な情報をタイムリーに手に入れるかという「情報格差」が企業の命運を握った。

これもインターネットの普及と発達によって、情報そのものがコモディティ化し、一般的な情報だけではもはや勝てない時代になった。

そして、今我々が迎えているのは、明らかに「行動格差」の時代である。

交通と通信の発展によってとてつもなく小さくなった地球の上で、どれだけ俊敏に動き回り、市場と競争のリアリズムを肌で感じながら、素早い意思決定と実行ができるかどうかが、競争力の源泉となっている。

「ゲームのルール」が劇的に変わっているにもかかわらず、多くの日本企業は行動の「量と質」を是正しようとしてこなかった。

行動の「質」は、行動の「量」によって規定される。

まずは行動の絶対量を増やさないことには、その質が高まるはずもない。

『行動格差の時代』幻冬舎


「千日の稽古(けいこ)を鍛(たん)とし、万日の稽古を練(れん)とす」

という、宮本武蔵の言葉がある。

それを、極真空手の創始者、大山倍達氏は、「千日をもって初心とし,万日をもって極みとする」と解説した。

現代人は、効率を重視し、量をこなすことを厭(いと)うようになった。

しかし、ビジネスにしても、実生活にしても、理屈や情報で分かることなどほんのわずかで、実際にやってみなければわからないことだらけなのが現実だ。

「それをやったらどうなるのですか?」と聞いているうちは、何も体得できない。

「量は質を凌駕(りょうが)する」

常人を超えた圧倒的な行動の量が、やがては質に結びつく。



人の心に灯をともす 一覧へ戻る