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2013.6.23

自分を磨き人格を高める

福島祥郎&椎名勲氏の心に響く言葉より…

人間の心は、「知、情、意」という三要素の相互関係から生じる、精神作用です。

このどれが欠けても、本当の“心”は生まれません。

それぞれの言葉を別の言葉で言い換えると、“知”とは「知性」のことです。

「知性」を高めることで、総合的に物事を判断して処理する能力の「理性」が得られるのです。

“情”は、人としてのあり方を決める感覚的な部分であり、人間を動かす原動力です。

「感性」と言うこともできます。

自己を磨くことによって身につき、人格をつくり上げます。

“意”は、「意志」のことで、行動の基本となります。

自らの考え方や社会的な価値を実現しようとする欲求です。

明治以降の日本人は、欧米に追いつくために近代化を急いできました。

そのため、“知”と“意”を重んじ、頭でっかちになりました。

“情”を置き去りにしてしまった感は免れません。

人間関係における「感性」は、「気遣い」に現われます。

気遣いができるようになれば、他人が見えてきます。

そして、世の中を動かしているものが見えてきます。

「感性」が乏しいと、感動もしないし、行動もおかしくなってきます。

たとえば電車のなかを見ても、足を広げて座る、化粧を始める、携帯電話をかける、妊婦や杖をついた老人に席を譲らない…

これらは、他人に対する気遣いができなくなっている証拠なのです。

この対極に醜い心の働きで「貪・瞋・痴(とん・じん・ち)」があります。

仏教ではこれを克服すべき煩悩として、「三毒」と呼んでいます。

“意”の成長を妨げるのが“貪”です。

貪欲(どんよく)のことで、貪(むさぼ)りの心。

欲しいものに執着して、飽くことを知らない様を表しています。

“情”を悪い方向に導くのが“瞋”で、瞋恚(しんい)を指します。

自分に逆らうものを怒り恨むという意味です。

“知”を阻害する“痴”は愚痴のこと。

一般的には、言ってもしかたないことや変わらないことを嘆く言動などを指しますが、仏教では理非の区別のつかない愚かさを表す言葉です。

『今をどう生きるか あなたを変える“和”のちから』B&Tブックス、日刊工業新聞社


この「貪・瞋・痴」という三毒は、仏教では最も克服しなければいけない諸悪や苦しみの根源であるとされている。

そして、この三毒の元凶は、「痴」という愚痴にある、と言われる。

「愚痴」や「不平不満」、「うらみつらみ」は、いくら言っても状況がよくなることはない。

逆に、言えば言うほど、まわりを嫌な気持ちにさせるだけ。

愚痴を言うことから、すべての苦しみが始まる…

どんなに辛いときも愚痴や不平不満を言わずに、「うれしい」、「楽しい」、「ありがとう」、「しあわせ」、「感謝します」という人の心を明るくする愛の言葉、「愛語」を言うことが人生の修行。

自分を磨き、人格を高めていきたい。



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