2013.6.20 |
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笑って暮らすも一生
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北尾吉孝氏の心に響く言葉より…
人生においてもっとも重要なのは、楽しく有意義な時間をどれだけ過ごすことができるかではないでしょうか。
もちろん、人生は楽しいことばかりではありません。
目指す目標、すなわち「大義」が高いところにあればあるほど、その道のりは険しいものになるでしょう。
しかし、視点を換えれば、私にはそれが楽しいことだったのではないかと思えてくるのです。
楽しかったから、好きだったから、ここまでやってこられたのではないかと。
ところで、若い頃には職業の選択で迷いがちです。
では迷ったときに、どうすればいいのか?
この問いかけに対して私は、「まずはやってみるしかない」と答えるようにしています。
また、「天に任せる」「運に任せる」ということも大事なことで、まずはやってみる。
そして、いくら努力しても一向にうまくいかないときに、初めて、天が「やめろ」といっているのだと思い、やめればいいわけです。
そういう意味でも、天に任せるのが、もっとも自然なやり方なのだと思います。
また、自分が間違えた、判断を失敗したと思うと、人は深刻な悩みに陥ってしまいがちです。
しかし、失敗にしても「これは天が“そのほうがいい”と試練を与えてくれたのだ」と思えば、気が楽になって、先に進むことができるのではないでしょうか。
失敗に無駄はありません。
失敗から得るものも必ずあります。
そのように思って、あとは天に任せておけばいいのです。
「泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生」
できるだけ後ろ向きなこと、ネガティブなことを排除して生きたほうが、明るく、楽しい人生を送れるに違いありません。
そして、天というのは不思議なもので、見ていないようで見ているもの。
因果の法則とよくいうように、ある原因は、それが行きつくべき結果に必ず行きつくものです。
一生懸命に努力していれば、必ず努力した分だけの結果はついてきます。
「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」(論語)
あることをただ知っている者よりも、それを好む者の方が優っている。
それを好む者よりも、それを楽しむ者の方が優っている。
『人生の大義』講談社+α新書
幕末の志士、高杉晋作の辞世の句として有名なのが、
「おもしろきこともなき世をおもしろく」
面白いことを面白がったり楽しんだりすることは誰でもできるが、つまらないことうまくいかないことを面白がれる人は滅多にいない。
西郷隆盛は、二度島流しの刑にあっているが、何百冊という本を持ち込み、そこで自らの精神を磨いたという。
その時の勉強が、後に日本を動かす西郷の哲学や行動規範をつくった。
「禍福は糾(あざな)える縄(なわ)の如(ごと)し」のように、たとえ「禍(わざわい)」がきたと来たとしても、次ぎには必ず「福」がくることを、運のいい人は知っている。
福がめぐってくる人は、災難にあってはジタバタせずに、運を天に任せ、不運を嘆かず、自らの実力を蓄える努力をする。
「泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生」
どうせ同じ一生なら、楽しく笑って暮らす人生を歩みたい。 |
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