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2013.6.5

逆境は味方

稲垣栄洋氏の心に響く言葉より…

植物学の立場から言うと、雑草は決して強い植物であるとは言えない。

むしろ弱い植物であるとされている。

一般には強いというイメージを持たれている雑草が、弱い植物であるとはどういうことなのか。

もし雑草が弱い植物であるとすれば、どうしてこんなにも世の中で繁栄し、他の植物を圧倒しているのだろうか。

抜いても抜いても生えてくる雑草に困っている方も多いだろう。

残念ながら除草剤などでは雑草を完全に根絶することは難しい。

しかし、この雑草を完全になくす方法が1つだけあるという。

その方法とは、意外にも「雑草をとらないこと」なのである。

まるで禅問答である。

これはどういうことなのだろう。

草取りをしないと雑草が次々とはびこっていく。

やがては雑草ばかりか潅木(かんぼく)などがどんどん生えてくる。

そして長い年月を経て、そこはついには森となってしまう。

「雑草」と呼ばれる植物は、一般に他の植物との競争に対して非常に弱い植物であるため、大型の植物や木々が生い茂ると生存できなくなってしまう。

つまり、雑草取りをしないことが結果的に雑草を絶やしてしまうのである。

こう考えると、私たちが雑草を絶やすために草取りや除草をすることが攪乱(かくらん)となり、結果として、雑草の生存を助けていることになる。

雑草の立場に立てば、雑草は草取りをされることによって自らの生存基盤を保っていると言える。

攪乱とは、平穏な安定した植物の生息環境が、ある日突然掻(か)き乱されることである。

たとえば、洪水や山火事、土砂崩れなど天変地異がその一例である。

もちろん、天変地異ばかりではない。

攪乱はもっと身近なところにも起こる。

草刈や除草剤の散布も、植物にとっては天変地異に等しい大きな攪乱である。

車が通って踏みにじられることも九死に一生の事件だろう。

田んぼや畑に生息する植物にとっては、ある日いきなり耕されることも一大事である。

この予測不能な攪乱がなぜ雑草にとって有利なのか。

その理由は、自分にとって生存が困難な環境は、ライバルとなる他の多くの植物にとっても不利な条件であるということである。

そこに要求されるのは、けんかの強さよりも、次々と襲いかかる困難に対応するサバイバル能力なのである。

人間の世界でもそうだが、安定した環境下では実力どうりの結果になり、番狂わせの可能性は低い。

悪条件な環境を生存競争の場とすれば、「弱い植物」とされている雑草にも活路が見出せる。

むしろ悪条件での戦い方を身につけることができれば、強い相手よりも有利になるチャンスなのである。

攪乱が起こる環境は、どんな植物にとっても不利な環境だ。

しかし、その不利を克服する力が他の植物よりも強いという相対的な強さで、雑草は他の植物を圧倒しているのである。

雑草にとっては逆境は、敵ではない。

自らの生存に必要な味方なのだ。

『雑草は踏まれても諦めない』中公新書ラクレ432


市場の競争においては、普通なら資本力があり、人材が豊富な大企業が勝つのが必然だ。

しかし時として、名もない中小企業が大企業を敵にまわして勝負し、堂々と勝つことがある。

それが、攪乱という戦国時代のとき。

世の中は予測不能の出来事が次々と起こり、その変化に対応できなければ大企業といえども倒産の憂き目にあう。

むしろ大企業の方が組織が大きいだけ、本当は大きな環境の変化には弱いともいえる。

経済環境や自然環境の激変という悪条件は、誰にとっても等しく嫌なものだ。

しかし、その悪条件を乗り越えることができたら、逆にその悪条件が自分を守ってくれる盾(たて)となる。

逆境を味方にできるような雑草魂を持ちたい。



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