2013.5.27 |
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あなたはどう思いますか?
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『パワー・クエスチョン』の中から心に響く言葉より…
「君はどう思う?」
これほど説得力のある言葉はない。
聴いてもらいたいという欲求は人間にとって強い原動力になるからだ。
私たちはみんな話を聴いてもらいたいのだ。
科学的な研究でも明らかにされているが、私たちは熱心に話を聴いてくれる人に誰よりも好意を抱く。
人間には大きな二つの欲求があるからだ。
認められたいという欲求、そして、話を聴いて欲しいという欲求である。
その二つの欲求を満たす「君はどう思う?」という質問ほど効力のあるものはない。
「多くの人は要求を認められるより話を聴いてもらったほうが満足する」と、第4代チェスターフィールド伯爵、フィリップ・スタンホープが書いている。
「あなたはどう思いますか?」という取っておきの質問をして、相手が話を聴いてもらっていると感じられるようにするといい。
水門を開いたも同然で、堰(せき)を切ったように情報が入ってくる。
そうなったら、聴くことだ。
熱心に、貪欲に、沈黙も聞き逃さず、誠心誠意、耳を傾けよう。
聞きたくもないことも聞かなければならないだろう。
だが、そのリスクは負わなければならない。
耳に痛い意見ほどためになるものである。
●この質問のバリエーションとして
「あなたの見解を尊重しています。この件に関するご意見をお聞かせ願えますか?」
「お考えを聞かせていただけますか?」
●フォローアップの質問として
「この件に関するあなたの判断の最大の理由はなんですか?」
「ほかに私が知っておくべきことはないでしょうか?」
『パワー・クエスチョン』(アンドリュー・ソーベル&ジェロルド・パナス)阪急コミュニケーションズ
何かの問題を解決しようとした場合、先に自分の意見を言ってしまう人は多い。
部下や自分の子どもにそれをやるなら、それは押し付けとなり、指示待ち人間や、何も考えない人間をつくることになる。
あるいは、自分の友人やクライアントにそれをやるなら、相手は少しも大切にされていないと感じるだろう。
「あなたはどう思いますか?」
と尋ねることにより、その人が何を重要に考えているかがわかる。
それが分かった上で話さないかぎり、どんなに熱意を込めようがそれは空回りとなる。
『パワー・クエスチョンは、空気を一変させ、相手を動かす』
もっと、質問の技術を磨きたい。 |
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