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2013.4.17

親の背中を見て育つ

内藤誼人氏の心に響く言葉より…

こどもは、親の「背中を見て育つ」と言われるのは、言葉によらない影響力を受けるという意味である。

親がどんなに子どもに「勉強しろ!」と言ったところで、肝心の両親が床をゴロゴロしてテレビばかり見ていたのでは、子どもが言うことを聞いてくれるはずもない。

言葉以上に影響力があるのは、自分の行動である。

相手は、あなたの言葉ではなく、行動を見ているのだ。

子どもに勉強をさせたいなら、まず自分自身が何か勉強している姿を見せなければダメである。

そういう姿を見せるからこそ、子どもも、「お父さんと同じことをしてみようかな」と思うのだから。

オランダにあるアムステルダム大学のヴァン・デン・プッテ教授は、チョコレートバーをいろいろな仕方で推奨する広告を実験的に作ってみて、どういう戦略で説得すると一番説得力が高いのかを比較したことがある。

この実験では、「このチョコレートは、みんな食べてるよ」と社会性に訴える広告を見せたときには、8%の人しか好意的に反応しなかった。

次ぎに、「このチョコレートは、とてもおいしいよ」と利益に訴える広告を作ってみると、19%が好むことが判明した。

もっとも効果的だったのは、説得らしい説得などせず、自分がおいしそうにムシャムシャ食べている場面だけを見せる方法であった。

この場合、42%の人がそのチョコレートバーに好ましい評価を下したのだ。

自分がおいしそうに食べていれば、それを見た相手も食べたくなる。

余計な口をきかなくとも、自分の行動で示せばいいのだ。

言葉で相手を言いくるめようとしても、あなたが矛盾するような行動をとっている場合、相手は決してそれを受け入れてくれないだろう。

普段から言行一致につとめることは、非常に大切なことなのである。

『人は「暗示」で9割動く!』すばる舎


親が読書を嫌いなら、こどもを読書好きにすることはできない。

親が野球を嫌いなら、こどもが野球好きになることはない。

昨今は、商店や中小企業や農家などで、こどもが後を継がないという事例は多いが、親が面白そうに、楽しそうに、仕事をしていないなら、こどもが後を継ぐわけがない。

多くの人は、説得したり、脅かしたりして、相手を納得させようとする。

しかし、説得されて、「ハイそうですか」と言って行動を変える人など滅多にいない。

自分で納得して決めたからこそ、行動を変えることができる。

これは、親子の問題だけでなく、学校や会社、スポーツなどでも、同じことが言える。

こどもは、親の「背中を見て育つ」

リーダーはすべからく、行動で示すことが必要だ。



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