2013.4.14 |
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輝きは伝染する
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京都大学名誉教授、森毅氏の心に響く言葉より…
青春は輝かねばならない、と思い込んで、強迫観念になっている子が大学でも多い。
一番アホらしいパターンは「青い鳥シンドローム」。
学問であれ、スポーツであれ、友人関係であれ、「輝かねば」という思いがあって、輝いていないと、
「ほかに輝くところがあるはずや」
と、青い鳥を求めてさまよいつづけることになる。
人生には晴れの日も曇りの日も嵐の日もある、まあ気楽にいこうや、と思っていたほうがいい。
あとになって、あの頃は輝いていたなあ、と思えればいいんだと。
親や先生が自分は輝いていないで、子どもだけ輝かそうというのは無理な話。
輝きは伝染するからね。
だいたい、親が悩んで暗くしていて、子どもが輝いていないと、文句言うのは筋違いだと思う。
輝くとは、何かにおもしろがっていたり、楽しみにしていることがあるということ。
それが何であろうとかまわないし、役にたたなくてもいいわけで、人間はそれぞれ違うわけだから、本人にとって幸せな人生であればいい。
何かにおもしろがっていると、他人がそう気にならないし、愚痴や不満も少ない。
そういう人は他人から見ると、
「なんかこう、いい人生してはるなあ」
と思える。
考えようによっては、輝くなんて簡単なことだとも言える。
『人は一生に四回生まれ変わる』三笠書房
人が輝いて見えるときは、何かに一心不乱に熱中しているときや、夢中で何かに打ち込んでいるときだ。
無我夢中のときは、不平や不満が出ない。
自分の関心事に集中していれば、人のことなど目に入らないからだ。
輝いているときは、どんなことでも、おもしろがってやっている。
だから、自然に笑みがこぼれ、機嫌よく、楽しそうに見える。
自分が、おもしろおかしく機嫌よくしていれば、まわりには自然に機嫌のいい人が集まる。
つまらなそうにしていれば、つまらない人が集まる。
「輝きは伝染する」
自分が輝けば、まわりも輝く。 |
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